公開日:2024年10月24日

「瀬戸芸美術館連携」プロジェクトが2025年に香川・岡山・兵庫で開催。新たに開館する「直島新美術館」、小沢剛、平子雄一、大竹伸朗の個展など

大阪・関西万博と「瀬戸内国際芸術祭2025」の開催に合わせ、香川県立ミュージアム、高松市美術館、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、直島新美術館、岡山県立美術館、大原美術館、兵庫県立美術館、横尾忠則現代美術館で開催

「直島新美術館」外観イメージ ©Tadao Ando Architect & Associates

大阪・関西万博に合わせ、瀬戸内にも海外からの集客目指す

2025年4月〜11月の計107日間にわたり開催される「瀬戸内国際芸術祭2025」。この広域連携事業として、芸術祭の会期を中心に「瀬戸芸美術館連携」プロジェクトが実施される。

香川・岡山・兵庫3県の8つの美術館で、日本人の現代アーティストによる作品を中心とした展覧会を行う。香川県は4館(香川県立ミュージアム、高松市美術館、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館MIMOCA、直島新美術館)、岡山県は2館(岡山県立美術館、大原美術館)、兵庫は2館(兵庫県立美術館、横尾忠則現代美術館)が参加。

芸術祭とほぼ同時期に大阪・関西万博が開催されることから、海外からの客層にも瀬戸内に訪れてもらうことを目的に、最先端の現代アートや各地域の文化・魅力を発信する。

本プロジェクトでは8館共通の割引チケットの発売や周遊ツアーも催行する。

各館での展覧会は以下の通り。

香川県立ミュージアム

特別展「小沢剛の讃岐七不思議展(仮称)」
会期:2025年8月9日〜10月13日

同館が所蔵する香川の歴史、美術、民俗に関する膨大な資料や情報などから、独自の視点で構想された作品を発表。

高松市美術館

特別展「石田尚司 絵と窓の間」
会期:2025年8月8日〜10月5日

実写のコマ撮りアニメの手法などを用いて映像表現を追求する作家の個展。近作、最新作を中心に発表。

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

特別展「大竹伸朗展(仮称)」
会期:2025年8月1日〜11月24日

活動の初期段階から取り組んできた「網膜」を通奏低音とし、シリーズの新作・未公開を中心に、さらに「網膜」に接続する多様な作品群を谷口吉生建築の空間を生かして展覧する。

直島新美術館

開館記念展示
2025年春開館

日本を含むアジア地域の現代アート作品を中心に収集・展示する新しい美術館。ベネッセアートサイト直島における10番⽬の安藤忠雄設計のアート施設となる。記念展示は11組のアーティストによる作品で構成される。

参加作家:会田誠、マルタ・アティエンサ、蔡國強、Chim↑Pom from Smappa!Group、ヘリ・ドノ、インディゲリラ、村上隆、N・S・ハルシャ、サニタス・プラディッタスニー、ソ・ドホ、パナパン・ヨドマニー

「直島新美術館」外観イメージ ©Tadao Ando Architect & Associates

岡山県立美術館

特別展「平子雄一展(仮称)」
会期:2025年9月16日〜11月9日

岡山県生まれで国内外で活躍する気鋭の作家、平子雄一の個展。展示室のみならず、建築を活かして屋内広場や中庭なども使用したスケールの大きな展示空間に、絵画や彫刻、インスタレーションなど多様な作品を展開する。

大原美術館

「有隣荘特別公開」 春:現代美術の収蔵作品展示 秋:森村泰昌展
会期:「春」2025年4月18日〜5月11日、「秋」2025年10月7日〜11月9日

春展は過去20年で収集してきたなかから注目の作品を展示。秋展は森村泰昌の個展を開催。

兵庫県立美術館

特別展「藤田嗣治×国吉康雄展 二人のパラレル・キャリア─百年目の再会(仮称)」
会期:2025年6月14日〜8月17日

「2025コレクション展」
会期:2025年4月24日〜12月14日

「Channerl16 松元悠展(仮称)」
会期:2025年4月18日〜5月25日

「美術の中のかたち 中谷ミチコ展」
会期:2025年9月5日〜12月14日

「Ando Gallery」
会期:通年展示

安藤忠雄による建築として世界的に最大規模を誇る同館にて、日本の20世紀以降の美術を全館をあげて展示。

横尾忠則現代美術館

「横尾忠則の肉体派宣言展」
会期:2025年5月24日〜8月24日

「復活!横尾忠則の髑髏まつり」
会期:2025年9月13日〜12月28日

横尾忠則の個人美術館である同館。横尾芸術における生と死に着目する展覧会を開催。

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