韓国・ソウルの江南区で2つのアートフェア、フリーズ・ソウル(Frieze Seoul)とキアフ・ソウル(Korea International Art Fair SEOUL)がCOEX(Convention & Exhibition)で同時開催される。会期は、フリーズ・ソウルが9月4日〜7日、キアフ・ソウルが9月4日〜8日。
第3回目となるフリーズ・ソウルは、30の国と地域から110以上のギャラリーが参加。「ギャラリーズ」セクションでは、世界各国から80以上のギャラリーが集結し、ガゴシアン、ハウザー&ワース、ペース、タデウス・ロパック、デイヴィッド・ツヴィルナーなどのメガギャラリーのほか、Bel Ami(ロサンゼルス)やExit(香港)、LambdaLambda(プリシュティナ、ブリュッセル)、Mind Set Art Center(台北)、Proyectos Monclova(メキシコシティ)が新たに出展する。
日本からは、ANOMALY、タカ・イシイギャラリー、Yutaka Kikutake Gallery、小山登美夫ギャラリー、MAHO KUBOTA GALLERY、MISAKO & ROSEN、NANZUKA、TARO NASU、SCAI THE BATHHOUSE、Take Ninagawaが参加する。
「フリーズ・マスターズ 」では、東京画廊+BTAPなどに加え、Asia Art Center、DAG、Liang Gallery、Mizoe Art Gallery、Galerie du Monde、Gallery Shillaなどが参加し、アジア地域で活動するギャラリーの参加が増える。KAYOKOYUKI(東京)とPARCEL(東京)をはじめ、10のギャラリーが10組のアーティストを紹介する「フォーカス・アジア」も見逃せない。
会場:COEX
住所:513 Yeongdong-daero, Gangnam-gu, Seoul
キアフ・ソウルは世界中から206のギャラリーが集まり、バンコク、北京、ロンドン、マドリード、ニューヨーク、ローマ、ソウル、シドニー、テヘラン、東京から36のギャラリーが初参加する。韓国のギャラリーは130を超えて、韓国のアートシーンの多様性を伝える。さらに、今年の会場は、COEXホールA・Bに加え、2階のザ・プラッツエリアにも拡大する。
特別展示「Kiaf on SITE」は、ソウルのアーバン・アート・ラボの所長、スンア・リーがキュレーションを担当。ヤン・ミンハによる大規模なメディア・インスタレーションや、アーティストデュオ、ジン&パークによる境界を超えた実験的なパフォーマンス、キャット・オースティンによる、ウェアラブル・テクノロジーを活用したインタラクティブな体験などを通して、人間性とテクノロジーについて問いかける。
また「新しい発見と新鮮な出会い」 をテーマに10人の新進および中堅アーティストにハイライトを当てるアワード形式の展示「Kiaf Highlights」も開催される。
会場:COEX Hall A-B、ザ・プラッツエリア
住所:524 Bongeunsa-ro, Gagnamgu-gu, Seoul, 06164, Korea
フリーズ・ソウルとキアフ・ソウルの会期中には、韓国を代表する国際展である、釜山ビエンナーレ(8月17日~10月20日)、光州ビエンナーレ(9月7日~12月1日)も開催される。釜山ビエンナーレ2024は、日本からのミヤギフトシ、石川真生、寺内曜子を含む62組の作家が参加。第15回光州ビエンナーレは、第15回光州ビエンナーレは、日本パビリオンが初出展。参加作家は内海昭子と山内光枝、キュレーションは文化研究者の山本浩貴が務める。
また、ソウル市内のリウム美術館では、開館20周年記念プログラムとして、テクノロジーと芸術を問う韓国系アメリカ人アーティストアニカ・イによるアジア初個展が開催される。ほかにもソウルでは、アモーレパシフィック美術館でのエルムグリーン&ドラッグセット個展、アート・ソンジェ・センターでのス・ドホ個展、国立現代美術館 ソウル館「Talking Body: Asian Women Artists」展なども開催。エネルギーと多様性に満ちた韓国のアートシーンを秋のソウルで体感したい。
ソウルを訪れる際には、Tokyo Art Beatで公開している韓国の充実アートガイドも参考にしてほしい。(江南区エリアは第3回にて公開中)。