公開日:2024年7月13日

第15回光州ビエンナーレ、日本パビリオンが初参加。キュレーターは文化研究者の山本浩貴、作家は内海昭子と山内光枝

会期は9月7日~12月1日。日本パビリオンキュレーターは批評家・文化研究者の山本浩貴。福岡市を拠点に国内外で活躍する現代アーティスト、内海昭子と山内光枝が新作を発表

光州ビエンナーレ日本パビリオン メインヴィジュアル

韓国・光州市9月7日~12月1日に開催される「第15回光州ビエンナーレ」に、福岡市が「Fukuoka Art Next事業」の一環で「日本パビリオン」として初参加する。キュレーターは文化研究者の山本浩貴。「Fukuoka Art Next」は福岡市が2022年に始動したプロジェクトで、アーティストの交流と成長の支援などを行い、アートを通じたまちづくりを推進するもの。光州市内の2会場で展覧会が開催される。

光州ビエンナーレとは、光州事件を歴史的背景に持つ光州市で、1995年から2年に1度開催されているアジア地域を代表する現代アートの国際美術展。30周年を迎えた第15回光州ビエンナーレはアーティスティック・ディレクターを「関係性の美学」で知られるキュレーター・美術批評家のニコラ・ブリオーが務め、「パンソリ- 21世紀のサウンドスケープ(Pansori a soundscape of the 21st century)」をテーマに、過去最大規模で開催される。

光州ビエンナーレは、アーティスティック・ディレクターがキュレーションしたメイン展示とパビリオンで構成される。2018年に3つの参加組織で始まったパビリオンは、2023年には9つまで増え、今回は32か国の都市・芸術団体から約180名のアーティストとアーティストチームが参加する。パビリオンは、美術館、ギャラリー、文化施設など、地元住民が頻繁に訪れる場所や、「5月18日文書館」「5月18日記念文化センター」など光州事件の歴史に関連する場所に展開される。

第15回光州ビエンナーレ 日本パビリオンキュレーター 山本浩貴

日本パビリオンでは、光州市内の2会場を舞台に、批評家で文化研究者の山本浩貴のキュレーションによる展覧会が開催される。コンセプトに「私たちには(まだ)記憶すべきことがある」を掲げ、光州の地に歴史的に埋め込まれた無数の声と沈黙に耳を傾けながら、現在進行形で生起しているグローバルな事象に接続する回路を開くことを目指し、福岡市を拠点に、国内外で活躍する現代アーティスト、内海昭子山内光枝が新作を発表する。

第15回光州ビエンナーレ日本パビリオン出展アーティスト 内海昭子
第15回光州ビエンナーレ日本パビリオン出展アーティスト 山内光枝

光州ビエンナーレ開催に先駆け、7月20日アーティストカフェ福岡でニコラ・ブリオー、光州ビエンナーレ財団のチェ・ドゥスゥ、山本浩貴、内海昭子、山内光枝が登壇するシンポジウムが開催される(オンライン配信あり)。詳しくはウェブサイトをチェックしてほしい。

光州ビエンナーレ 日本パビリオン
日時:9月7日~12月1日
会場:韓国・光州市内の2会場

シンポジウム
日時:7月20日 14:00〜16:15
会場:Artist Cafe Fukuoka コミュニティスペース/オンライン配信有
登壇者:二コラ・ブリオー、チェ・ドゥス、山本 浩貴、内海 昭子、山内 光枝
定員:40名
料金:無料(要申込)
詳細:https://fukuoka-art-next.jp/gwangju2024/

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