公開日:2024年12月5日

週末見たい展覧会5選。青木野枝と三嶋りつ惠の二人展、須田悦弘展、アーティゾン美術館のコレクション展など

毎週更新。TABが取材した展覧会や、編集部が注目する展覧会をピックアップ。今週は原美術館ARC、東京都庭園美術館、渋谷区立松濤美術館、スカイザバスハウス、アーティゾン美術館から5の展覧会を紹介

【群馬】「心のまんなかでアートをあじわってみる」(原美術館 ARC)

作品に向かい合う人それぞれが自身の心の「内側」へと美術を引き寄せることを提案する企画。「遠く離れてみる」のテーマでマックス ストリッヒャー、増田佳江、加藤泉、横尾忠則、辰野登恵子、吉田克朗、菅井汲ら、「目を閉じてみる」のテーマでリチャード・セラ、米田知子、ジャスパー・ジョーンズ、名和晃平、黎志文らの作品を紹介。そのほか、「味わってみる」「向き合ってみる」のテーマを展開。

会場:原美術館 ARC
会期:9月14日〜2025年1月13日

【東京】「そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠」(東京都庭園美術館)

青木野枝と三嶋りつ惠が美術館の各所に作品を配置し、新たな視点でアール・デコの装飾空間を照らし出す。悠久の時を経て今日に伝えられた自然の恵みであると同時に、会場である旧朝香宮邸を彩る装飾として、シャンデリアやレリーフ、扉上のタンパンなどにも多用される「鉄」と「ガラス」。ふたりはは幾度となくこの場所を訪れ、1930年代の装飾空間との対話を重ね、本展のために一期一会の展示プランを作り上げた。

会場:東京都庭園美術館
会期:11月30日〜2025年2月16日

【東京】「須田悦弘 展」(渋谷区立松濤美術館)

須田悦弘は独学で木彫の技術を磨き、 朴の木で様々な植物の彫刻を制作してきた。須田によって生み出される植物はすべて実物大で、それらを思いがけない場所にさりげなく設置することで空間と作品が一体となり、独自の世界を作り上げている。本展は、東京都内の美術館では25年ぶりとなる須田悦弘の個展。須田の初期作品やドローイング、近年取り組んでいる古美術品の欠損部分を木彫で補う補作の作品とともに、本展のための新作も公開される。

会場:渋谷区立松濤美術館
会期:11月30日〜2025年2月2日

【東京】「ひとを描く」(アーティゾン美術館)

石橋財団コレクションから、古代ギリシア陶器と近代ヨーロッパの絵画作品などの合計85点で、人物表現の豊かさを紹介。ピエール=オーギュスト・ルノワール、エヴァ・ゴンザレス、ポール・セザンヌ、アンドレ・ドラン、アンリ・マティス、アルベルト・ジャコメッティらの作品を展示する。

会場:アーティゾン美術館
会期:11月2日〜2025年2月9日

【東京】ヴァジコ・チャッキアーニ 「Big and Little hands」(スカイザバスハウス)

ジョージア出身の現代美術家ヴ、ァジコ・チャッキアーニ。ジョージア館代表に選出された、第57回ヴェネチア・ビエンナーレ(2017)では、鉱山から移設した古いカントリーハウスの内側に雨を降らせるなど、人間心理と社会情勢を比喩的に抽出する重層的な彫刻作品およびインスタレーションで評価を受けている。 スカイザバスハウスでの2度目の個展となる本展では、チャッキアーニが本展開催のためにリサーチ、制作に取り組んだ新作の彫刻作品群、および映像作品を展示する。

会場:スカイザバスハウス
会期:11月6日〜12月21日

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