公開日:2024年10月3日

週末見たい展覧会5選。ハニワ、ミュシャ、初開催「森の芸術祭」など【10月第1週】

毎週更新。TABが取材した展覧会や、編集部が注目する展覧会をピックアップ。今週はハニワ展、ミュシャ展、マティス展、英一蝶展、岡山で初開催の芸術祭の5選。

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*10月スタートのおすすめ展覧会まとめ公開中!

【東京】「ハニワと土偶の近代」(東京国立近代美術館)

考古資料のなかでもとくに身近な存在として親しまれてきたハニワや土偶にフォーカスする企画。なぜ、出土遺物は一時期に集中して注目を浴びたのか、その評価はいかに広まったのか、作家たちが「遺物」の掘り起こしに熱中したのはなぜか──美術を中心に、文化史の舞台に躍り出た「出土モチーフ」の系譜を、明治時代から昭和戦後にかけて追いかけつつ、ハニワや土器、土偶に向けられた視線の変遷を探る。レポートを公開中。予習として読んでおきたいハニワ入門記事はこちらから。

会場:東京国立近代美術館
会期:10月1日〜12月22日

【東京】「市制施行70周年記念 アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界展」(府中市美術館)

世紀末パリを彩るポスターの数々を生んだデザイナー、そして、壮大なテーマを重厚な油彩で描き出した画家、アルフォンス・ミュシャ(1860〜1939)。版画、油彩画に、貴重な下絵なども交えながら、ミュシャ最大の魅力である造形の力をひもとく。担当学芸員の音ゆみ子(同館学芸員)は、本展の見どころが「ポスターや版画のみならず、油彩画、絵画の習作・デッサンをまとめて目にすることができること」にあると語っている。レポートを公開中

会場:府中市美術館
会期:9月21日〜12月1日
ミューぽんで20%OFF!(2名まで割引)

【東京】「マティス ― 色彩を奏でる」(ポーラ ミュージアム アネックス)

アンリ・マティス(1869〜1954)が生涯を通じて描き続けた題材である「室内画」の名作《リュート》(1943)を含む絵画5点と、晩年の名作『ジャズ』(1947)全20図を展示。ちゃん連れや、高齢者の方にも気軽に作品を楽しんでもらうための鑑賞プログラムや、切り紙アーティスト・福井利佐を講師として招いた、マティスの切り絵の技法を取り入れたワークショップなども実施される。

会場:ポーラ ミュージアム アネックス
会期:10月4日〜27日

【東京】「没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写す―」(サントリー美術館)

英一蝶(はなぶさいっちょう・1652~1724)は元禄年間(1688~1704)前後に、江戸を中心に活躍した絵師。一蝶が生み出した都市風俗画は広く愛され、慕う弟子たちにより英(はなぶさ)派と呼ばれる一派が形成された。元禄11年(1698)、数え47歳で三宅島へ流罪になるという異色の経歴を持つなど、その波乱万丈な生涯も人気に拍車をかけた。一蝶の没後300年にあたる今年、過去最大規模の回顧展となる本展。各地に残る優品を通して、風流才子・英一蝶の画業と魅力あふれる人物像に迫る。

会場:サントリー美術館
会期:9月18日〜11月10日

【岡山】「森の芸術祭 晴れの国・岡山」(岡山県北部の12市町村)

岡山で初となる芸術祭が開幕した。「森」がもたらす「恵み」を芸術の力で未来に向けて活性化することを目的とし、「本当に必要な資本とは何か?」を問いかける本芸術祭。生活のインフラ、自然環境を共通の資本と考え、アーティストのみならず、建築家、科学者、民俗学者といった専門家も交え、地域の人々の協力を得ながら「新しい資本」を作り上げる。アートディレクターは長谷川祐子(金沢21世紀美術館館長、東京藝術大学名誉教授)。参加アーティストは12ヶ国・地域から42組43名。レポートを公開中

会場:奈義町現代美術館など、岡山県北部の12市町村
会期:9月28日〜11月24日

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