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*3月スタートの展覧会はこちらをチェック
東京都写真美術館では今週末から、記憶に注目した展覧会がスタート。本展では『決闘写真論』(1976)における篠山紀信の示唆を起点に、高齢化社会や人工知能を題材とする作品なども紹介される。出展作家は篠山紀信、米田知子、グエン・チン・ティ、小田原のどか、村山悟郎+池上高志、マルヤ・ピリラ、 Satoko Sai + Tomoko Kurahara。
会場:東京都写真美術館
会期:3月1日〜6月9日
国立西洋美術館は、スペインの芸術家フランシスコ・デ・ゴヤの版画集「戦争の惨禍」の初版全点と、未発表作2点を合わせた計82点を公開。本連作は、1808〜14年に勃発したスペイン独立戦争をゴヤが取材し、戦いの光景や苦しむ民衆の姿、政治風刺などを主題とした作品。画家の存命中には公開されず、1863年にようやく初版が出版された。ゴヤが銅板に刻んだ悲劇にアクチュアルな問題を見出すことができるだろう。
会場:国立西洋美術館
会期:2月27日〜5月26日
表参道のエスパス ルイ・ヴィトンでは、イギリス出身のアーティスト、マーク・レッキーの個展が開催中。レッキーはポップカルチャーとカウンターカルチャーを題材としつつ、レディメイドの手法のもと映像や立体作品を制作してきた。本展では、映像と音声による作品《Fiorucci Made Me Hardcore(10周年リマスター版)》(1999-2003-10)とアメリカの有名キャラクターを題材とした《Felix the Cat》(2013)を公開。作家による展示のコメントも読むことができるフォトレポートはこちら。
会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京
会期:2月22日〜8月18日
六本木のSCAI PIRAMIDEでは、ニナ・カネルと和田礼治郎の二人展が開催されている。カネルはスウェーデン出身、ベルリンを拠点に彫刻の領域を探求するアーティスト。対して和田は、広島で生まれ、現在はベルリンで活動する彫刻家。どちらの作品にも、ミニマル・アートやコンセプチュアル・アートの系譜を見出すことができるだろう。本展では、カネルが現地制作した《Days of Inertia》(2023)や和田の新作《Still Life》(2024)などが公開される。
会場:SCAI PIRAMIDE
会期:2月15日〜5月25日
「まつりと」は、キャノンマーケティングジャパンが全国の伝統的な祭りの伝承を目的に立ち上げた、日本のまつり探検プロジェクトにおける企画展。本展は銀座、大阪、品川の3つのキャノンギャラリーで開催中。銀座では「祈り、舞い、祝う人々」をテーマにした作品が展示されている。
会場:キヤノンギャラリー 銀座
会期:2月20日〜3月2日