左上から時計回りに、「豊嶋康子 発生法──天地左右の裏表」(東京都現代美術館)、「梅田哲也展 wait this is my favorite part 待ってここ好きなとこなんだ」(ワタリウム美術館)、「『前衛』写真の精神: なんでもないものの変容」(渋谷区立松濤美術館)、「MOTアニュアル2023 シナジー、創造と生成のあいだ」(東京都現代美術館)
週末に訪れたい展覧会を、TAB編集部がピックアップ。気になる展覧会はウェブ版でのログインやTABアプリでブックマークがおすすめ。アプリでは、開幕と閉幕間近をプッシュ通知でお知らせします。
*12月スタートの展覧会はこちらをチェック
「天地」や「左右」はどのようにして決まるのか。裏と表をひっくり返すとはどういうことか。豊嶋康子は、私たちを取り巻く様々な制度や価値観、約束事に対し、「私」の視点から独自の方法で向き合い続けてきた作家だ。本展は初期作品から新作まで400点近くが一堂に集結する初めての試み。その作家としてのデビューを飾った2作品、《マークシート》《エンドレス・ソロバン》も全面修復され33年ぶりに公開される。詳細はニュースをチェック。
会場:東京都現代美術館
会期:12月9日~2024年3月10日
ミューぽんで140円OFF!(2名まで割引)
19回目のMOTアニュアルは先週末から開催中。本展はアーティストの想像力や手仕事による「創造」と、社会的に注目を集めるNFTや人工知能、人工生命などにおける「生成」の境界に迫るもの。テクノロジーを用いた11組の作家による約50点の作品・資料が展示される。展覧会のみならず、クロストークなどの関連プログラムにも注目したい。
会場:東京都現代美術館
会期:12月2日~2024年3月3日
ミューぽんで130円OFF!(2名まで割引)
回遊型の個展「O才」や船で夜の水路を巡る「入船(ニューふね)」など、様々な場所でツアー形式の作品を発表してきた梅田哲也。本展は、ワタリウム美術館を劇場と見立て、ツアー形式の舞台公演として開催される企画。美術館の建設以前や建物に刻まれた行動の痕跡を辿りながら、鑑賞を楽しみたい。
会場:ワタリウム美術館
会期:12月1日〜2024年1月28日(1期:〜1月14日、2期:16日〜)
千葉市美術館や新潟市美術館などで開催されてきた本展が、松濤美術館へ巡回。出展作家は写真におけるシュルレアリスムを説いた瀧口修造、瀧口とともに「前衛写真協会」を設立した阿部展也、ふたりに魅了され「なんでもない写真」というシリーズを手がけた大辻清司、大辻の愛弟子である牛腸茂雄の4人。本展は、昭和という時代のなかで彼らが作り上げた「前衛」に迫る企画だ。千葉市美術館での展示の様子はフォトレポートをチェック。
会場:渋谷区立松濤美術館
会期:12月2日~2024年2月4日
青森県立美術館で大規模個展が開催中の奈良美智。六本木のタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルムでも、同ギャラリー2回目となる個展が開催されている。展示されるのは、北海道と台湾の小さな集落で撮影された50点ほどの写真作品。奈良が旅先でとらえた人々の暮らしやその土地の風景を収めた写真群だ。
会場:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルム
会期:11月24日〜12月26日
*月曜、日曜、祝日は休廊