左上から時計回りに、「倉俣史朗のデザイン ――記憶のなかの小宇宙」(世田谷美術館)、「山梨国際芸術祭 八ヶ岳アート・エコロジー2023」(清春芸術村)、「TOKYO ART BOOK FAIR 2023」(東京都現代美術館)、「北宋書画精華」(根津美術館)
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*11月スタートの展覧会はこちらをチェック
工業素材も用いた家具やインテリアで知られ、1960年代以降、デザイン界で高い評価を受けてきたインテリアデザイナー・倉俣史朗。およそ20年ぶりとなる回顧展が世田谷美術館で開催されている。出展作品には初期から晩年までの作品に加えて、その制作の過程を示す夢日記やスケッチも。フォトレポートはこちら。
会場:世田谷美術館
会期:11月18日〜2024年1月28日
独創的なアートブックを制作する出版社、ギャラリー、アーティストらが集結する「TOKYO ART BOOK FAIR」。13回目を迎える今年は、今週日曜まで開催中だ。特定の国や地域の出版文化をフィーチャーする企画「ゲストカントリー」には、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランドの北欧5ヶ国が選ばれた。詳細はニュースをチェックしておきたい。
会場:東京都現代美術館
会期:11月23日~26日
東京・根津美術館では、中国・北宋時代に描かれた書画の優品が集結する展覧会が開催中だ。なかでも注目したいのは、李公麟の代表作とされる《五馬図巻》と《孝経図巻》。この2作を同じ空間のもとで鑑賞できる貴重な機会。ぜひ足を運んでおきたい展示だ。小川敦生によるレビューはこちら。
会場:根津美術館
会期:11月3日〜12月3日
事前予約制
山梨県北杜市各所では、芸術祭が開催中。コンセプトは「ゼノジェンダー(男女に限らず非生物や動植物などとの関係性を性別に取り込む思想)」。南アルプス、奥秩父、八ヶ岳などに囲まれ、ある意味で「分断」された地形を、豊かさへの鍵ととらえるという試みだ。出展作家は泉太郎、磯村暖、落合陽一、SIDE CORE / EVERYDAY HOLIDAY SQUAD、SCAN THE WORLD、高田冬彦、Yoshirotten、渡辺志桜里+永山祐子など。
会場:清春芸術村
会期:11月5日〜12月20日
赤坂の草月会館では、スターリング・ルビーによる個展が先日スタート。出展されるのは、作家にとって日本で初となるパブリック・アート作品。イサム・ノグチの石庭「天国」を起点に、江戸時代から伝わる日本の怪談から着想を得た、生者と死者との交流についてのサイト・スペシフィックなインスタレーションが公開されている。
会場:草月会館
会期:11月23日〜12月23日