公開日:2023年10月5日

【2023年10月第1週】今週末見たい展覧会5選。「女性と抽象」から高田冬彦まで

毎週更新。TABが取材した展覧会や、編集部が注目する展覧会をピックアップ。今週は東近美の「女性と抽象」、さいたま国際芸術祭、パナソニックのコスチュームジュエリー、ケリス・ウィン・エヴァンス、高田冬彦の個展の5つ

左上から時計回りに「女性と抽象」(東京国立近代美術館、Ⓒ MIGISHI)、高田冬彦 「Cut Pieces」(WAITINGROOM)、ケリス・ウィン・エヴァンス 「L>espace)(...」(エスパス ルイ・ヴィトン東京、Courtesy of the artist and Fondation Louis Vuitton, Paris Photo credits: © Jérémie Souteyrat / Louis Vuitton)、「コスチュームジュエリー 美の変革者たち シャネル、スキャパレッリ、ディオール 小瀧千佐子コレクションより」(パナソニック汐留美術館)

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*10月スタートの展覧会はこちらをチェック

女性と抽象(東京国立近代美術館)

東京国立近代美術館では、戦後から現代にかけての女性たちによる抽象表現に注目した展覧会が開催中。同館のコレクションを通じて、戦後まもなくして結成された「女流画家協会」の活動や、円というモチーフを増殖させた空間作品、大胆な省略や要素の純化による抽象表現などが紹介される。出展作家は福島秀子、三岸節子、桂ゆき、草間彌生、青木野枝、辰野登恵子、杉浦邦恵ら。

会場:東京国立近代美術館
会期:9月20日~12月3日

高田冬彦 「Cut Pieces」(WAITINGROOM、東京)

おとぎ話や神話を下敷きに、ジェンダー、セクシュアリティ、孤独、ナルシシズムやトラウマといったテーマを横断的に扱った映像作品を制作してきた高田冬彦。東京・江戸川橋で開催されているその個展は今週末まで。本展では最新作《Cut Suits》に加えて、昨年末アメリカのアートフェアで発表した日本初公開作《The Butterfly Dream》、近作の《Dangling Training》などが公開される。2021年に行った高田へのインタビューはこちら半田颯哉による本展のレビューも合わせて読んでほしい。

会場:WAITINGROOM
会期:9月9日~10月8日

ケリス・ウィン・エヴァンス 「L>espace)(...」(エスパス ルイ・ヴィトン東京)

ケリス・ウィン・エヴァンスは、ウェールズ出身の現代美術家。今年4月には、草月会館、タカ・イシイギャラリーでも個展が開催されていた。本展はティルマンス、ジャコメッティの展覧会と同様、世界各地のエスパス ルイ・ヴィトンで所蔵作品を展示するプログラム「Hors-les-mur(壁を越えて)」の一環。シャンデリアやネオンライト、松の木などを用いた詩的な5作品が展示される。フォトレポートはこちら。先日公開された星野太によるレビューも合わせて読んでほしい。

会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京
会期:7月20日~2024年1月8日

さいたま国際芸術祭 2023

さいたま国際芸術祭は今週末スタート。2016年に「さいたまトリエンナーレ」として始動した同芸術祭は、今回で3回目。プロデューサーは芹沢高志、ディレクターは現代アートチームの目 [mé] が務める。今回のテーマは「わたしたち」。漠然としていながらも主体性を要請する「わたしたち」という言葉を出発点に、世界をあらたな目線でもう一度「みる」ことで、そのなかにある多様な魅力を持つ「わたし」の発見を試みる。参加作家には、小田香、グザヴィエ・ドラン、テリー・ライリー、濱口竜介、倉田翠、伊藤比呂美らが名を連ねる。詳細はニュースをチェック

会場:旧市民会館おおみやほか
会期:10月7日〜12月10日

コスチュームジュエリー 美の変革者たち シャネル、スキャパレッリ、ディオール 小瀧千佐子コレクションより(パナソニック汐留美術館)

20世紀初頭に、ポール・ポワレやシャネルによって広く普及したコスチュームジュエリー。本展はそんなコスチュームジュエリーの変遷を、日本で初めて包括的に紹介。ディオールやスキャパレッリなどオートクチュールのためのジュエリーや、リーン・ヴォートランやコッポラ・エ・トッポによる独創性あふれる作品、ミリアム・ハスケルやトリファリによるアメリカン・コスチュームジュエリーなど、約400点を出展。デザイナーが素材の自由を獲得することで生み出した、コスチュームジュエリーの様式美に迫る。

会場:パナソニック汐留美術館
会期:10月7日~12月17日
ミューぽんで100円OFF!(2名まで割引)

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