公開日:2023年8月17日

【2023年8月第3週】今週末見たい展覧会5選。関東大震災からインド布まで

毎週更新。関東近郊を中心にピックアップ。今週は東博の関東大震災、都写美の風景論以降、国立近現代建築資料館のコレクション、大倉集古館のインド布、高橋盾の個展の5つ

左上から時計回りに、「恋し、こがれたインドの染織 - 世界にはばたいた布たち- 」(大倉集古館)、「関東大震災と東京国立博物館」(東京国立博物館)、高橋盾 「THEY CAN SEE MORE THAN YOU CAN SEE」(Gallery Target)、「風景論以降」(東京都写真美術館)

関東大震災と東京国立博物館(東京国立博物館)

今年で発生から100年の節目を迎える関東大震災。東京国立博物館では、当時の様子を伝える歴史資料や、実際に被災した収蔵品などを公開。旧体制の東京帝室博物館における当時の被害状況を振り返るとともに、そこからの復旧・復興の歩みも紹介される。いつ次の大地震が来てもおかしくない日本一帯。歴史的な大地震から学びを得たい。

会場:東京国立博物館
会期:7月11日~9月3日

風景論以降(東京都写真美術館)

中世や近代の風景絵画が示すように、視覚芸術や美において「風景」は重要な主題のひとつだ。本展は1970年前後の写真家、映像作家に多大な影響を与えた風景論と、それ以降の写真・映像表現に注目。笹岡啓子、遠藤麻衣子、今井祝雄、清野賀子、崟利子、中平卓馬、大島渚、若松孝二らの作品が公開される。

会場:東京都写真美術館
会期:8月11日~11月5日

日本の近現代建築家たち(国立近現代建築資料館、東京)

湯島にある国立近現代建築資料館は、日本の建築のアーカイブを目的として文化庁が設立した施設。設立10周年を迎えた今年、手描き図面を中心とした建築資料の所蔵数は20万点を超えたという。本展では同館の10年の活動を紹介しつつ、日本の近代建築を牽引してきた12名の建築家に関するコレクションを公開する。

会場:国立近現代建築資料館
会期:7月25日~2024年2月4日

恋し、こがれたインドの染織 - 世界にはばたいた布たち- (大倉集古館、東京)

近代以前から優れた染色技術を持ち、美しい染物を世界へ輸出してきたインド。本展では、そうしたインド布の流通に着目。インド発祥の更紗やヨーロッパで発展した豊かな色彩のパランポールといった捺染布、1枚作るのに最低3年はかかるという緻密なカシミールショールなど、インド布と国外でのその発展について紹介される。

会場:大倉集古館
会期:8月8日~10月22日

高橋盾 「THEY CAN SEE MORE THAN YOU CAN SEE」(Gallery Target、東京)

神宮前のGallery Targetでは、今週末から高橋盾の個展が開幕。アンダーカバーのデザイナーとして知られる高橋は2013年に趣味として油彩画の制作を独学でスタート。これまで、自身が敬愛するミュージシャンや俳優などの肖像画を描いてきた。目のない肖像画シリーズやブロンズによる造形作品など、約30点が出品される。

会場:Gallery Target
会期:8月19日~9月9日

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