公開日:2023年2月25日

マリー・ローランサンから広重のおじさん画まで。今週末見たい展覧会5選

毎週更新。関東近郊を中心にピックアップ。今週はマリー・ローランサン、シュ・ニン(許寧) 、仲條正義、広重のおじさん展、目黒区美のコレクション展の5つ

週末に訪れたい展覧会を、TAB編集部がピックアップ。気になる展覧会はTABアプリでブックマークがおすすめ。開幕と閉幕間近をプッシュ通知でお知らせします。

「マリー・ローランサンとモード」(Bunkamura ザ・ミュージアム、東京都)

1920年代にキュビストとしてパリの前衛芸術シーンで活躍した画家、マリー・ローランサン。本展はオランジュリー美術館やマリー・ローランサン美術館など国内外のコレクションから、約100点を公開。国内でも人気の高いローランサンの作品を中心に、同じ年に生まれたココ・シャネルや、ポール・ポワレ、ジャン・コクトー、マン・レイ、マドレーヌ・ヴィオら同時代の人々との関係にもふれながら、当時のパリのアートワールドを概観する。

会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
会期:2月14日~4月9日
展覧会詳細

マリー・ローランサン ニコル・グルーと二人の娘、ブノワットとマリオン 1922 キャンバスに油彩 マリー・ローランサン美術館蔵 © Musée Marie Laurencin

シュ・ニン(許寧) 「Starting with a Tear – HISTORY(涙からはじまる – ヒストリー)」(小山登美夫ギャラリー六本木、東京都)

シュ・ニン(許寧)は中国・北京出身、現在は神奈川県を拠点に活動する画家。面相筆で一筆一筆細かく描き重ねつつ、絵の具の跳ねや垂れによる偶然性も利用する油彩画を制作してきた。本展では、8点の新作などが公開される。

会場:小山登美夫ギャラリー六本木
会期:2月4日~3月4日
展覧会詳細

シュ・ニン(許寧) Starting with a Tear – HISTORY 2022 キャンバスに油彩 181.8×227.3 cm © Xu Ning

「仲條正義名作展」(クリエイションギャラリーG8、東京都)

2021年の逝去まで現役を貫いたグラフィック・デザイナー・仲條正義。40年以上続いた資生堂企業文化誌『花椿』のアートディレクションを始め、資生堂パーラーのパッケージ、東京都現代美術館のロゴデザインなどを手がけ、国内のグラフィックデザインを牽引してきた。本展では、仲條の手がけたデザインや手描きの印刷原稿、仲條語録や文章も紹介される。

会場:クリエイションギャラリーG8
会期:2月16日~3月30日
展覧会詳細

クリエイションギャラリーG8「仲條正義名作展」展示ポスター

「広重おじさん図譜」(太田記念美術館、東京都)

本展は歌川広重の風景画の中に描き込まれた様々な「おじさん」に焦点を当てた展覧会。浮世絵の細部に潜む、表情豊かなおじさんたちに注目したい。なお、3月3日からの後期では、展示作品が全点入れ替えとなる。レポートはこちら

会場:太田記念美術館
会期:2月3日~3月26日(前期:2月3日~2月26日、後期:3月3日~3月26日)
展覧会詳細

太田記念美術館「広重おじさん図譜」展示ポスター

「コレクション解体新書Ⅱ 1970年代以降の作品を中心に」(目黒区美術館、東京都)

再開発による解体計画が浮上している目黒区美術館のコレクション展では、1987年の開館前後に制作された作品がピックアップ。宇佐美圭司や川俣正による大型作品、高松次郎《写真の写真》、村上友晴の平面作品などが展示される。同館は常設展示室を持たないため、収蔵品がまとめて公開されるのは貴重な機会だ。

会場:目黒区美術館
会期:2月18日~3月26日
展覧会詳細

目黒区美術館「コレクション解体新書Ⅱ 1970年代以降の作品を中心に」展示ポスター

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