終了した展覧会・イベントです

「シシシカキョンキョナン展」

bonobo
終了しました

アーティスト

アプスー・シュウセイ、前田流星、ラヂオ Ensembles アイーダ、伊東篤宏、小島元彦、サカタアキコ、HAMADARAKA、塙将良、matagot
東京湾アクアラインを経由して都心から1時間半ほどでたどり着くことのできる千葉県・鋸南町。その山間部、とりわけ自然のエネルギーが強い限界集落に、美術家、レザーアーティスト、俳優、ミュージシャン、造形作家、画家、映像作家といった様々なアーティストたちが導かれるように通っています。

近年、房総半島のみならず全国各地の農村部で深刻化している野生動物による獣害の問題に関心を寄せる彼らアーティストたちは、その対策が行われている現場へと実際に足を運び、当事者である高齢の農家さんたちとの交流を図りながら、都市部とはあらゆる状況や価値観が反転しているかのようにさえ感じられるこの〝別世界〟とコネクトする方法について、自らのアイデアと〝創作〟というスキルを以て模索し続けてきました。

こうしたプロセスを経て制作されたアーティストたちの作品は、今年の5月に鋸南町の「道の駅 保田小学校」にて展示され話題を呼び、県内外から多数の観客を迎えました。そして今夏、「シシシカキョンキョナン展」と題されたこの作品展が、参加アーティストの数を増やしていよいよ東京で初開催されることとなりました。

シシとは山に住む獣を意味する古語であり、キョンは房総半島で増え続けている特定外来生物の名前です。近年は「害獣」と呼ばれ、駆除を目的に捕獲された野生動物たちの多くはそのまま廃棄されているという実情があります。その用途と価値は誰が決めるものなのでしょうか?わたしたちは自然への敬意を失ったまま、これからも創作を続けていくことができるのでしょうか?

本展の思いに共鳴し鋸南展に参加した伊東篤宏(美術家 / OPTORON 奏者)、小島元彦(レザーアーティスト / ミュージシャン)、サカタアキコ (アーティスト / 造形作家)、塙将良(画家 / アーティスト) 、HAMADARAKA(有園絵瑠+有園絵夢 / アーティスト)、matagot (画家)ら 6組に加え、東京展では Apsu Shusei(文様作家 / 怪談蒐集家ほか)、前田流星(画家 / アーティスト)、ラヂオ Ensembles アイーダ(ラジオアーティスト / パフォーミング・インスタレーションアーティスト) の3組が新たに参加。美術、音楽、舞台芸術、工芸、ファッション、パフォーマンスなど、国内外で、ジャャンル横断的に独自の作家活動を展開する9組の作家たちが、野生動物たちのツノや頭骨、骨や革を用いて、それぞれの解釈と表現で作品の制作に挑みます。

展示作品は一部を除いて購入が可能です。シシシカキョンキョナン展では、捕獲・駆除後には廃棄される野生動物の頭蓋骨や皮を提供してくださった農家さんとアーティストとの間で作品の売上を分配することで、「獣害と創作」という、地理的にも概念的にもかけ離れた領域 / 状況の間で新しい循環システムを生み出すことを目的としています。

スケジュール

2024年8月23日(金)〜2024年9月1日(日)

開館情報

時間
15:0022:00
土曜日・日曜日は12:00〜22:00
休館日
月曜日、火曜日
入場料無料
会場bonobo
https://www.bonobo.jp/
住所〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-23-4
アクセス東京メトロ副都心線北参道駅2番出口より徒歩10分、都営大江戸線国立競技場駅A3出口より徒歩10分、東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅5番出口より徒歩13分
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します

0件の投稿

すべて表示

まだコメントはありません

この展覧会に興味がある方におすすめ

周辺展覧会