ホリグチシンゴ「Polymerization」

亀戸アートセンター

終了しました

アーティスト

ホリグチシンゴ

この度、亀戸アートセンターでは、ホリグチシンゴによる個展「Polymerization」を開催いたします。ホリグチにとって、亀戸アートセンターでの個展は約5年ぶりとなります。

本展では、「セザンヌやクレー、初期キュビズムの作家たちは、両目の視点で物を見ていたのではないか」というホリグチ自身の仮説を出発点に、現代的な再解釈による絵画表現を追求しています。彼は人間の右目と左目がそれぞれ異なる角度から物を捉え、それを脳内で統合して一つの像を形成するプロセスに着目することで、従来の単一視点に依存した絵画観を問い直し、「物を見る」という体験を新たな形で提示しようと試みています。

展覧会タイトル「Polymerization」は、化学用語で「分子が複雑に組み合わさり、一つの物質を形成する」という意味を持ちます。この考えを絵画に応用したホリグチは、デジタル上で異なる図像を編み合わせ、前後関係が曖昧な構造を構築、それをキャンバスや紙などに手作業で描き起こすことで、独自の世界観を生み出しています。

ホリグチシンゴの、「両目で見る」新たな視覚芸術を、ぜひ会場でご高覧ください。

また、本展では、シルクスクリーンプリントの可能性を探求するグラフィックユニット「ZONSHANG」とのコラボレーションによる限定スクリーンプリント作品も展示販売いたします。こちらもぜひお楽しみに。