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「現代書を拓く」

佐久市立近代美術館 油井一二記念館
終了しました

アーティスト

青山杉雨、宇野雪村、松本芳翠、石飛博光、杉岡華邨、松井如流
現代の書表現は、実に多様です。大字仮名や少字数書、一字書、漢字仮名交じりの書、刻字、中国明清の時代の長条幅をベースとした多字数書など、展覧会に足を運べば多彩な表現に出会えます。「書は文字を素材とした視覚芸術」だといわれますが、今日においては、いわゆる「前衛書」など、「文字」という縛りから脱却した書表現も確認できます。

現代のような様々な書表現が誕生したのは、近代以降です。大正15年(1926)の東京府美術館(現 東京都美術館)開館を契機として、書の展示の場は美術館を主とすることとなり、以降、書は徐々に会場芸術としての自覚を深めました。美術館などの広い会場、高い天井、西洋風の壁面に適した表現を追求した結果、新たな表現が次々と誕生しました。そして、昭和23年(1948)の日本美術展覧会(日展)の書部門設置や、同年の全日本書道展(現 毎日書道展)の開催が、これの後押しとなりました。
新たな書表現の誕生はまた、書家が学ぶ古典や選文にも影響を与えました。  近代より前にはあまり目が向けられてこなかった金文などの中国の古代文字や明清の時代の長条幅などを背景とした作品も多く生まれ、選文に関しても文字の意味内容よりも造形性を重視して選択されることも増えました。

本展では、佐久市立近代美術館のコレクションから現代的な書表現に注目して選んだ作品を紹介します。現代書の様々なジャンルに触れていただくとともに、書家ごとの表現の違いを感じ、多彩な表現を味わっていただけましたら幸いです。

[関連イベント]
1. 展覧会ガイド(申込不要)
日時: 6月8日(土)、22日(土)
2. 書道ワークショップ「書にあそぶ」(事前申込制)
日時: 6月15日(土)
講師: 石飛博光氏(書家)
参加費: 500円(材料費等)
①13:30~14:30 / 対象: 小中学生、定員: 10名程度
*小学生は保護者の同伴も可。保護者も参加する場合は別途参加費が必要。
②15:00~16:30 / 対象: 高校生以上、定員: 10名程度
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2024年5月18日(土)〜2024年6月23日(日)

開館情報

時間
9:3017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
入場料一般 520円、学生 410円、18歳未満・高校生 無料
5月26日は無料
展覧会URLhttps://www.city.saku.nagano.jp/museum/index.html
会場佐久市立近代美術館 油井一二記念館
https://www.city.saku.nagano.jp/museum
住所〒385-0011 長野県佐久市猿久保35-5
アクセスJR小海線北中込駅より徒歩15分、JR佐久平駅よりタクシー10分
電話番号0267-67-1055
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