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[画像: 深瀬昌久『烏』より《登別》 ゼラチン・シルバー・プリント、1979年 ©深瀬昌久アーカイブス]

深瀬昌久 「眼差しと遊戯」

MEM
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アーティスト

深瀬昌久
深瀬昌久(1934-2012)は北海道美深町の深瀬写真館に生まれる。3歳から写真に触れ、家業を手伝う傍ら、高校一年生で初めて自分用のカメラを手にし、写真雑誌への投稿をはじめる。18歳で上京し日本大学芸術学部写真学科に入学。卒業後は故郷に戻らず、東京の第一宣伝社に就職。広告写真とともに自身の写真作品の制作を続ける。

1961年の個展「豚を殺せ」で芝浦の屠畜場、同棲相手のポートレイトや、死産した自身の子供の写真等を展示、雑誌にもその一部を発表する。1963年に、妻となる鰐部洋子との出会いがあり、洋子をモデルに撮影した写真を纏めた『洋子』を1978 年に刊行する。1971年、最初の写真集『遊戯』(「映像の現代」4、中央公論社)刊行。1974年、カメラ毎日の編集者山岸章二とジョン・シャーカフスキーの監修による「New Japanese Photography」展(ニューヨーク近代美術館)で《洋子》が紹介される。

1976年、洋子と別れる前後に故郷の北海道を旅しながら撮影を始め、そのシリーズを《烏》と名付ける。《烏》は1976年から個展や雑誌で継続的に発表され、写真集『鴉』(1986年、蒼穹舎)に纏められ刊行された。また、1978年から撮影し始めた猫の写真は、写真集『ビバ!サスケ』(1979年、ペットライフ社)等に纏められ出版される。

他の作品として、東京の川を源流から河口まで歩いて撮影したシリーズ《歩く眼》、故郷で家族の日常を20年近く撮り続け、父・助造が亡くなるまでを記録した《父の記憶》、自分の顔や足などをフレームに入れて撮影した《私景》、風呂場の湯船に潜って撮影した《ブクブク》、飲み屋で会った人たちの舌と自分の舌を絡ませて撮った《ベロベロ》等。写真の常識の外側を奔放に駆け抜けた作家であった。本展では、《鴉》、《洋子》、《サスケ》の代表的な3シリーズから選抜して展示し、「遊戯」に満ちた深瀬の制作活動の一端を紹介致します。

スケジュール

2023年4月15日(土)〜2023年5月21日(日)

開館情報

時間
13:0019:00
休館日
月曜日
5月3日から7日は休廊
入場料無料
展覧会URLhttps://mem-inc.jp/2023/04/12/fukase/
会場MEM
http://mem-inc.jp/
住所〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F
アクセスJR山手線・埼京線恵比寿駅東口より徒歩6分、東京メトロ日比谷線恵比寿駅1番出口より徒歩7分
電話番号03-6459-3205
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