終了した展覧会・イベントです
Installation views of ‘Fujiko Shiraga’, at Fergus McCaffrey Tokyo, 2025. Photo by Ryuichi Maruo. Courtesy of Fergus McCaffrey.

白髪富士子 展

ファーガス・マカフリー 東京
終了しました

アーティスト

白髪富士子
ファーガス・マカフリー東京は、1月18日より具体作家、白髪富士子の個展を開催致します。

白髪富士子は1928年大阪生まれ。46年に大阪府立大手前高等女学校(現大阪府立大手前高等学校)を卒業し、2年後に白髪一雄(1924-2008)と結婚。白髪は夫の一雄とともに具体美術教会の会員となります。他の多くの具体作家と同様、白髪はアーティストとしての正式な訓練を受けておらず、初期1955年の作品は、具体創立者である吉原治良の指導のもとで制作されました。

1950年代後半、白髪は紙を使ったコラージュ技法の実験を始めます。重さと透明度が異なる単色の和紙を水に濡らして糊付けし、それに手を押しつけて凹凸や、皺を生み出します。その後、何層にも重なった和紙を破ることで、半透明の縦の裂け目を残しました。時には、その破り方の位置や方向が完全に自由であることもありました。

1957年と58年の作品は、暗色の地に銀色の絵具で縦縞を描いたり、緑の顔料を重力を使って川状に流し込んだりして制作されました。その後、板にはられた後、展示されました。1960年なると白髪はキャンバスを使った制作を始め、接着剤、顔料としてエンコースティック・ワックスを構図の中に取り入れるようになります。また、絵画の中に割れたガラスを使用し始めましたが、この新しい素材と、夫の制作技法との相性が悪いとが明らかになり、結果1961年に彼女個人としての作家活動は終わりを迎えることになりました。

同時期、一雄のヨーロッパでの展覧会が成功したことで、一雄が描く傍らで、富士子が絵具の準備をして使用する色について助言するという方法を夫婦で実践し始めます。この習慣は、一雄の作家としてのキャリアを通して続けられました。

白髪富士子の作品はMuseo Cantonale d’Arte(2010年、スイス、ルガーノ)、国立新美術館(2012年)、グッゲンハイム美術館(2012年、ニューヨーク)など主要な具体美術展に出品されています。作品所蔵美術館は兵庫県立美術館、芦屋市立美術博物館、高松市美術館、宮城県美術館、国立国際美術館、大阪中之島美術館、アーティゾン美術館(石橋財団)、シカゴ美術館、ラチョフスキー・コレクション/ダラス美術館。2015年1月17日死去。

スケジュール

2025年1月18日(土)〜2025年3月1日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttps://fergusmccaffrey.com/exhibition/fujiko-shiraga/
会場ファーガス・マカフリー 東京
http://fergusmccaffrey.com/exhibitions/
住所〒107-0061 東京都港区北青山3-5-9
アクセス東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A3出口より徒歩3分、東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅5番出口より徒歩11分
電話番号03-6447-2660
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