公開日:2025年2月4日

いま、関西で見たい展覧会5選(大阪・京都・兵庫ほか):ブツ撮りがテーマの展覧会、蜷川実花展など

毎月1回更新。編集部が注目する、関西エリアで開催中の展覧会をピックアップ。気になる展覧会はお見逃しなく

「BUTSUDORI ブツドリ:モノをめぐる写真表現」(滋賀県立美術館)

展覧会タイトルの「ブツドリ (物撮り)」という言葉は、もともと商業広告などで使う商品(モノ)を撮影することを指す。本展は「モノ」を撮影することで生まれた写真作品を、「ブツドリ」という言葉でとらえ直し、日本における豊かな表現の一側面を探る試み。重要文化財である明治期の写真原板から、文化財写真、静物写真、広告写真、そして現代アーティストの作品まで、200点以上の写真作品が展示される。

会場:滋賀県立美術館
会期:1月18日〜3月23日

「蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影」(京都市京セラ美術館)

蜷川実花および各分野のスペシャリストによるクリエイティブチームEiM(エイム)として挑む展覧会。蜷川にとっては、関西で過去最大規模の個展となる。会場は、京都の街からインスピレーションを受け、本展のために制作された映像によるインスタレーション、立体展示などで構成。没入感のある空間で、鑑賞者が主人公となって異界を巡るような、全10話の“絵巻体験”に誘う。レポートはこちら

会場:京都市京セラ美術館
会期:1月11日〜3月30日

「松本竣介 街と人 -冴えた視線で描く」(アサヒグループ大山崎山荘美術館)

1930〜40年代に活躍した画家・松本竣介(1912〜1948)の展覧会。36歳の若さでこの世を去った作家は、静謐かつ抒情を湛える作品で現在も多くの人々を魅了している。本展では、松本の作品が美術コレクションを始めるきっかけになったという大川栄二が創設した大川美術館のコレクションを中心に、短い生涯のなかで確かな軌跡を残した松本の画業を、60点超の作品とデッサンで振り返る。レポートを公開中。

会場:アサヒグループ大山崎山荘美術館
会期:1月4日〜4月6日

「Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」(大阪中之島美術館)

スイスを代表するグラフィックデザイナー、タイポグラファーであるヨゼフ・ミューラー=ブロックマン(1914〜1996)と、そのパートナーであり日本人芸術家の吉川静子(1934〜2019)の活動と作品に迫る展覧会。吉川没後初となる二人展で、スイスから来日する約130点の吉川作品や、ミューラー=ブロックマン作の約60点のグラフィック作品などを通して、吉川の芸術世界とミューラー=ブロックマンの卓越した構成的デザインを紹介する。

会場:大阪中之島美術館
会期:2024年12月21日〜3月2日

「1995 ⇄ 2025 30年目のわたしたち」(兵庫県立美術館)

兵庫県立美術館は、1995年の阪神・淡路大震災で前身となる兵庫県立近代美術館が建物や収蔵品に大きな被害を受け、同館を引き継いで2002年に震災復興の文化的シンボルとして開館した。これまでも震災後の節目の年に関連展示を開催してきたが、本展は初の特別展会場での自主企画展となる。出展作家は、束芋、米田知子、やなぎみわ、國府理、田村友一郎、森山未來、梅田哲也。詳細はこちらのニュースからチェック。

会場:兵庫県立美術館
会期:2024年12月21日〜3月9日

Art Beat News

Art Beat News

Art Beat Newsでは、アート・デザインにまつわる国内外の重要なニュースをお伝えしていきます。