ゲルハルト・リヒター ストリップ(926-3) 2012 デジタルプリント、アルディボンド、アクリル(ディアセック) 110.0×250.0 cm ポーラ美術館蔵 ©︎ Gerhard Richter 2023 (05092023)
近代から現代までの作家による優れた作品の収集・展示に取り組んできた箱根のポーラ美術館。
そこに、ゲルハルト・リヒター(1932-)による近年の代表作から、デジタル技術を駆使した「ストリップ」シリーズから《ストリップ(926-3)》が新たに加わることがわかった。
「ストリップ」シリーズは、リヒターの《抽象絵画(724-4)》(1990、個人蔵)をスキャンしたデジタルデータの分割を計12回繰り返し、4096本の極細の細片(ストリップ)にまで変換するというもの。それぞれの細片には目視では確認ができないほどの、画素のレベルまで分解された様々な色彩が含まれている。
今回のリヒターによる作品の新収蔵は、2021年に収蔵した《グレイ・ハウス》《抽象絵画(649-2)》に続くものであり、12月13日〜2024年5月19日に行われるコレクション展「ポーラ美術館コレクション選:ゲルハルト・リヒター」では、3点を一挙に見ることができる。
2022年に行われ、リヒター作品も出品されたコレクション展のレポートはこちらから。