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*2月スタートの展覧会はこちらをチェック
埼玉県立近代美術館では先週末から、美術史における「椅子」の在り方に焦点を当てた展覧会がスタート。椅子というモチーフは、権威の象徴として、記憶の依り代として、あるいは拡張された身体として、美術のなかでさまざまな機能や象徴性が見出されてきた。デザインの文脈から離れ、哲学や思想における「究極・絶対」なるものとしての椅子に迫る注目展だ。フォトレポートはこちら。
会場:埼玉県立近代美術館
会期:2月17日~5月12日
作品ジャンル、年齢、国籍不問のもと、1997年から続く岡本太郎現代芸術賞。その受賞者展が川崎市岡本太郎美術館で開催されている。大賞にあたる岡本太郎賞はつん、準大賞の岡本敏子賞は三角瞳。特別賞は通常2名程度だが、今年は史上初となる10名のアーティストが受賞している。詳細は、受賞作の展示風景も交えたニュースをチェック。
会場:川崎市岡本太郎美術館
会期:2月17日~4月14日
目黒区美術館では、さまざまな「コラージュ」に注目する展覧会がスタート。古代から行為としては存在していたコラージュは20世紀にキュビスムの台頭とともに価値づけられ、次第にたんなる表現技法という意味を超えて多用される言葉に。現在では、その発想を読み取ることができる作品で溢れている。本展は同館のコレクションをもとに、コラージュによって制作された作品はもちろん、その発想に基づいて多様なイメージやテクスチャーを引用し組み合わせた作品を紹介。その手法と表現の系譜が掘り下げられる。
会場:目黒区美術館
会期:2月17日〜3月24日
ミューぽんで150円OFF!(3名まで割引)
先月まで開催されていた崔在銀の個展に続いて、銀座メゾンエルメスはエコロジーに関するグループ展を開催。出展作家はニコラ・フロック、ケイト・ニュービー、保良雄、ラファエル・ザルカの4名。ニュービーと保良は、森美術館で開催中の「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」展にも出展しており、本展と合わせて鑑賞しておきたい。
会場:銀座メゾンエルメス
会期:2月16日〜5月31日
ジョージ・ホイニンゲン=ヒューン(1900〜68)はパリを中心に活動したフォトグラファー。幼少期をサンクトペテルブルクとロンドンで過ごしたのち、パリに定住。『ヴォーグ』誌のチーフフォトグラファーを務め、シャネルのルック撮影を長年担当していたほか、フランス国外でも活動した。本展では、作家が手がけた代表的なファッション写真に加え、シャネルとの交流を物語る作品や、ハリウッドスターのポートレートや旅先での風景を収めた作品など、約65点が公開。ジョージ ホイニンゲン=ヒューンの大規模展は、日本では初めての開催だ。
会場:シャネル・ネクサス・ホール
会期:2月7日〜3月31日