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「映像とは何か」という問いを投げかけながら、毎回テーマをかかげて国内外の映像表現を紹介してきた恵比寿映像祭。先日開幕した本芸術祭は、今年で第16回目の開催を数える。テーマは「月へ行く30の方法」。このテーマのもと、アーティストのアイデアや思考が反映された様々な表現を、観客がともに考えられる機会になることを目指している。参加作家はキャシー・アッカー、青木陵子+伊藤存、荒川ナッシュ医、荒木悠、コリー・アーケンジェル、ダラ・バーンバウムら。出展作品など、詳細はフォトレポートをチェック。東京都写真美術館の周辺地域で行われるサテライト展示にも注目したい。
会場:東京都写真美術館ほか
会期:2月2日〜18日
『パリ、テキサス』(1984)など、ロードムービーを代表する映像監督として知られているヴィム・ヴェンダース。最新作『PERFECT DAYS』(2023)は、主演の役所広司が第76回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞したことでも話題を集めている。本展では『夢の涯てまでも』(1991)の制作過程で出来上がった電子絵画「Electronic Paintings」や、『パリ、テキサス』ロケ時に撮影されたアメリカ中西部の風景写真「Written in the west」(1983)シリーズなどが公開される。ニュースはこちら。
会場:N&A アートサイト
会期:2月1日〜3月2日
マンガやアニメといったポピュラーカルチャーなどの引用やコラボレーションを通じて、現代美術に多大な影響を与えてきた村上隆。先週末京セラ美術館にて、その個展が開幕した。国内ではおよそ8年ぶり、東京以外では初となる大規模個展。新作を中心に、代表的なシリーズ、国内初公開となる作品など約170点が出展される。展示作品はもちろん、内覧会での村上のコメントや企画の過程なども伺えるフォトレポートはぜひチェックしておきたい。
会場:京都市京セラ美術館
会期:2月3日〜9月1日
約100年前、美術界は東京と京都が中枢を担い男性作家が大多数を占めていたいっぽうで、大阪では島成園や木谷千種、生田花朝など、多くの女性日本画家が活躍していた。本展は、近代に大阪で活動した50名以上の女性日本画家とその約150点の作品を紹介する企画。画家としての社会的な成功を夢見た女性たちの活躍はもちろん、彼女たちを育んだ大阪という都市の文化的な土壌についても注目だ。北原恵によるレビューはこちら。
会場:大阪中之島美術館
会期:2023年12月23日~2024年2月25日
本展は、3年以上に及んだコロナ禍を経て、弱った心身を受容しながら生きる術を考えるための希望を宿した作品を紹介する企画。「世界を考える」「個人として」「自然の姿から」「新たな希望を」の4章構成のもと、大岩オスカール、モナ・ハトゥム、米田知子、小金沢健人、畠山直哉、兼子裕代、猪熊弦一郎らの作品が公開されている。志賀玲太によるレビューはこちら。
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
会期:2023年12月23日〜2024年3月10日