左上:ヴォルフガング・ティルマンス 「Moments of Life」(エスパス ルイ・ヴィトン東京)、右上:今井俊介「スカートと風景」(東京オペラシティアートギャラリー)、左下:マシュー・ストーン 「Human in the Loop」(Gallery COMMON、東京)、右下:ガブリエル・リコ 「THE PROPAGATION OF TEURÁRI」(ギャラリーペロタン東京)
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現代の写真表現を牽引するヴォルフガング・ティルマンスの展覧会が、表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催中。フォンダシオン ルイ・ヴィトンが持つ約30点のコレクションが公開される。なお、本展は世界各地のエスパス ルイ・ヴィトンで所蔵作品を展示するプログラム「Hors-les-mur(壁を越えて)」の一環だ。西洋近代美術史を専門とする三浦篤によるレビューはぜひチェックを。
会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京
会期:2月2日~6月11日
昨年、香川県の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催された今井俊介の個展が、初台の東京オペラシティ アートギャラリーへ巡回。鮮やかなストライプが印象的な絵画シリーズで知られる今井。具象と抽象、平面と立体、アートとデザインという境界を軽やかに行き来してきた。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館での展示の様子は、こちらのレポートで紹介している。ショートインタビュー「Why Art?」もぜひチェック!
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:4月15日〜6月18日
本展では、以前開催された奈良美智の個展をきっかけに生まれた作品などを公開。そのうちのひとつ《Dog-o-rama》は、犬の着ぐるみをまとった子供たちが美術館の中を巡る「Pup Patrol」と古着等の布類を詰め、全長7メートルの巨大なぬいぐるみを完成させる「Pup Up the Dog」で構成されるプロジェクト型作品。犬に扮した子供たちの活動をとおして、美術館における作品鑑賞の在り方の再考を試みる。
会場:金沢21世紀美術館
会期:4月29日~9月18日
ガブリエル・リコは、メキシコ・グアダラハラ出身のアーティスト。これまでメキシコの先住民族とのコラボレーションを取り入れた作品を制作してきた。本展でも、北米先住民族が持つ非西洋的な知識を取り入れた最新作を公開。タイトルにある「テウラリ」とは、鹿の姿をした神の化身を意味するものを指す。
会場:ギャラリーペロタン東京
会期:5月12日~6月24日
*月曜、日曜、祝日は休廊
神宮前にあるGallery COMMONで開催される本展は、イギリス人作家、マシュー・ストーンの国内初個展。アナログの手法とデジタルレンダリング、印刷技法を組み合わせて制作するストーンはこれまで、FKA Twigsのアルバムジャケットなどを手がけてきた。本展では、AIによる画像処理を用いた絵画シリーズの新作に加えて、作家が開発したオリジナルのアルゴリズムによって生成される「再定義された絵画」なども発表する。
会場:Gallery COMMON
会期:5月13日~6月11日