東京国立近代美術館では子供と一緒に美術館を楽しむためのイベント「Family Day こどもまっと 2024」が9月21日・22日の2日間で開催される。イベントの当日は授乳室、おむつ替えスペースなどの設備や休憩スペースが拡充され、久しぶりの美術館訪問や子連れ美術館デビューにもぴったりの機会となりそうだ。
以前TABで行った子連れ美術鑑賞についてのアンケートでは、子連れで美術館を訪れることの難しさについて様々な声が寄せられていたが、今回のイベントは子連れでも安心して美術館に行ける環境作りを目指して開催されるものだ。混雑を避けるため、チケットは日時指定・事前予約制。子供が大きな声で泣いても、笑っても、「こどもまっと」では周りの目を気にせず美術館を楽しめそうだ。また、会期中はベビーカーでの館内移動も可能。どんな年齢の子供でも一緒に美術館を訪れることができる。
今回の「こどもまっと」期間に公開される展覧会は同館の所蔵作品を紹介する「所蔵作品展 MOMATコレクション」。今回のコレクション展では、20世紀の重要な芸術動向のひとつシュルレアリスムに焦点を当てた展示や、1950年代に脚光を浴びた日本人女性アーティスト・芥川(間所)紗織の生誕100周年企画などが行われている。
イベント期間中は、同館のガイドスタッフ(ボランティア)と一緒に作品を鑑賞しながら、感じたことや考えたことを話す、子供向け対話鑑賞プログラムが実施されるほか、ビンゴカードのイラストに描かれたものを探しながら、作品の中に描かれた形や色、展示室内の椅子や人など、様々なものに目を向けることで美術館を楽しめる、子供向けの鑑賞ツールが無料配布される。
また、こちらは当日予約が必要になるが、同館のスタッフがナビゲーターとなり美術館を探検する、子供と保護者の方向けの体験プログラムも開催予定。各イベントの開催時刻や予約方法などの詳細は公式ウェブサイトからチェックしてみてほしい。