韓国・光州で開催される現代アートの国際芸術祭「光州ビエンナーレ」。
30周年を迎えた第15回光州ビエンナーレが、「パンソリ 21世紀のサウンドスケープ(Pansori a soundscape of the 21st century)」と題し9月から始まる。アーティスティック・ディレクターはキュレーターで美術批評家のニコラ・ブリオー。30ヵ国から73組のアーティストが参加する。
タイトルにある「パンソリ」とは、17世紀に朝鮮で誕生した伝統的な口踊芸能。パン(空間や場)・ソリ(音や歌)と、韓国語では文字通り「公共の場からの音」を意味し、現在では「サバルタンの声」とも訳される。第15回光州ビエンナーレは、パンソリ本来の精神を再現しようと試み、周囲の生命体との対話を通じて現代空間を探求するアーティストを招聘する。
参加作家はケヴィン・ビーズリー、ドラ・ブドール、アンジェラ・ブロック、アナ・コンウェイ、ビンタ・ディアウ、ヘイデン・ダナム、ミミ・パク、フィリップ・パレーノら。展覧会の第一部はメイン会場である光州ビエンナーレ展示ホール。第二部は、歴史的な地区であるヤンニムドン(良林洞)で開かれ、サウンドプロジェクトとコラボレーション作品に焦点を当てる。
過去最大規模で開催される本芸術祭をこの秋訪れたい。
第15回光州ビエンナーレ
会期:9月7日から12月1日
会場:光州ビエンナーレ展示ホール、ヤンニムドン
公式ウェブサイト:https://www.gwangjubiennale.org/en/index.do