子ども支援、障害者支援、災害復興支援など、よりよい社会づくりを目指す日本財団が、誰もが快適に使用できる公共トイレを設置するプロジェクト「THE TOKYO TOILET」をスタート。渋谷区の17カ所で、7月31日より順次公共トイレが生まれ変わっていく。
このプロジェクトに参加するのは、安藤忠雄、伊東豊雄、後智仁、片山正通、隈研吾、小林純子、坂倉竹之助、佐藤可士和、佐藤カズー、田村奈穂、NIGO®、マーク・ニューソン、坂茂、藤本壮介、マイルス・ペニントン、槇文彦といった、建築家やデザイナー16名。
片山正通は「建築的なものから距離を置き、遊具やベンチや樹木のように何気なく公園に佇むオブジェクトとしての在り方」。坂茂は「トイレに入る前に中が綺麗かどうか、誰もいないか確認でき、その2つの心配をチェックすることができる」、槇文彦は「単なるパブリックトイレとしてだけでなく、休憩所を備えた公園内のパビリオンとして機能する公共空間」など、そのコンセプトや狙いもさまざま。
すでに設置済みなのが、坂茂による代々木深町小公園、はるのおがわコミュニティパーク、田村奈穂による東三丁目、槇文彦による恵比寿東公園、片山正通 / ワンダーウォールによる恵比寿公園、槇文彦の恵比寿東公園。残りの公共トイレも2021年までに設置完了となる。
仕様は各トイレで異なるが、車椅子での利用はどこでも可能。オストメイト用設備も用意しされているほか、すべてのトイレがウォシュレット仕様となっている。
また、メンテナンスにもこだわりがある。このプロジェクトでは日本財団、渋谷区、一般財団法人渋谷区観光協会が手を組み、トイレの維持管理のプロフェッショナルである「トイレ診断士」による診断を受けながら、どうすれば快適なトイレが維持できるのか、検討を繰り返しながらメンテナンスを向上させていくという。メンテナンスの状況はウェブサイトでも公開されるという。
トイレのロケーション一覧はサイトで公開中のため、チェックして訪れてほしい。