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上映イベント 「返還映画コレクション(1)――第一次・劇映画篇」

国立映画アーカイブ
終了しました
東京国立近代美術館が1968年に「返還映画」を冠した特集上映を組んで以来、55年ぶりに「返還映画コレクション(1)――第一次・劇映画篇」を開催します。アメリカ議会図書館に約1,400本におよぶ戦前・戦中期の日本映画が残存している事実が判明したのは、1964年のことです。日米双方による事前調査と折衝を経て、1967年11月8日に「交換協定文書」が調印され、日本側が返還を希望した可燃性フィルム群が里帰りを果たしました。その後、国立映画アーカイブの基盤となるコレクションを形成した「返還映画」の中には、戦前・戦中期に心理・情報戦の資料として、米国内外の各地で収集されてきたものや、戦後に民間情報教育局(CIE)の覚書「非民主的映画の排除」によって上映を禁止された劇映画の一部等が含まれていました。第一次返還時点の内訳は、劇映画59本、文化・記録映画52本、ニュース映画372本、計483本でしたが、一部欠落のある作品や、劣化や損傷の見られる可燃性フィルムも多く、その後の整理・不燃化作業は困難を極めました。このたび当館では、1967年の第一次から1990年代の第四次にかけて返還された可燃性フィルムの収蔵時の経緯等について再調査を実施し、収蔵時期の明確になったコレクションから順次(再)公開する運びとなりました。

本企画は、第一次返還映画のうち『進軍』(1930)から『乙女のゐる基地』(1945)までの劇映画31本と、当初から返還を希望したにも拘わらず、唯一後送された劇映画『鴛鴦歌合戰』(1939)を加えた計32本を27プログラムに組んで上映する回顧特集です。無声映画の上映に際しては伴奏付きの上映回を、また近年、映画史的に再評価の進んだ『月夜鴉』(1939)と『かくて神風は吹く』(1944)に関しては、研究者による講演付きの上映回を設けており、戦前・戦中期に公開された映画の光と影に新たな視線を注ぐ機会となれば幸いです。

会場: 長瀬記念ホール OZU(2階)
定員: 310名(各回入替制・全席指定席)

スケジュール

2023年11月28日(火)〜2023年12月24日(日)

開館情報

時間
11:0018:30
※上映時間の詳細は公式ホームページよりご確認ください。
休館日
月曜日
入場料一般 520円、大学生・高校生・65歳以上 310円、小学生・中学生 100円、障害者手帳提示と付き添い1名・キャンパスメンバーズ 無料
展覧会URLhttps://www.nfaj.go.jp/exhibition/repatriated_film202310/
会場国立映画アーカイブ
https://www.nfaj.go.jp/
住所〒104-0031 東京都中央区京橋3-7-6
アクセス東京メトロ銀座線京橋駅1番出口より徒歩1分、都営浅草線宝町駅A4出口より徒歩1分、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅7番出口より徒歩5分、JR東京駅八重洲南口より徒歩10分
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)
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