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Mark Grotjahn, Untitled (Opaque Landscape), 2024, © Mark Grotjahn, Photo: Ruben Diaz

マーク・グロッチャン「Opaque Landscapes」

BLUM

あと2日で開催

アーティスト

マーク・グロッチャン

この度BLUM東京では、ロサンゼルスを拠点に活躍するマーク・グロッチャンによる、当ギャラリー10回目となる個展「Opaque Landscapes」を開催いたします。本展における新作群でマーク・グロッチャンは、絵具の扱いと塗布をさまざまに駆使することで、積層した色彩群をまたがるように描かれた反響するような形態を持った線から成る濃密かつ抽象的な構図に取り組み、「Opaque Landscapes（不透明な風景）」と名付けました。これまでの作品で用いてきたことで知られるカードボードの下地を使わずに、直接リネンに筆を乗せるというアプローチを行なった新作の数々は、即時的かつ流動的な存在感を放ち、より即興的なスタイルへの意識的な移行を感じさせます。

高揚とした線と鮮やかな色彩によるスカル型のレンダリングを反復させて装飾を施した「Skull paintings」（2016年〜2024年）からの次なる形式的な発展として、「Opaque Landscapes」シリーズでは、これまでのような固定された要素としてのイメージの必要性を完全に消し去ろうとしています。これらの新しい絵画は、＜ランドスケープ／風景画＞と名付けられているものの、自然のイメージや観察から描かれたものではありません。グロッチャンが本作品群で最も重要視しているのは、絵画の厳密なプランやストラテジーではなく、むしろ、それぞれのコンポジションを構築する際に自身が持つ形式的で感覚的な反応を浮かび上がらせることにあるのです。プロセスを解放する自由と遊びを自らに与えることで、グロッチャンは制約をかけることなく絵画を進化させていると言えます。

スケジュール

2024年9月20日(金)〜2024年10月26日(土)