加藤貢介 + 流政之「Flow -流れるような造形-」（Wa.gallery）

加藤貢介 + 流政之「Flow -流れるような造形-」

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アーティスト

加藤貢介、流政之

Wa.gallery は古美術上田との合同企画として、金属造形作家の加藤貢介（1988-）と彫刻家の流政之（1923-2018）の展示を開催いたします。

この2 人の作風には共通する点が見られます。例えば扱う素材の難しさ、或いは妥協のない作品作り。なによりも、両者とも堅牢で重厚な素材を、鋭く、そして柔らかに、流れるような造形へと昇華しているのです。作品からは自然の表情の一部を切り取ったような印象を受け、その普遍的な要素は鑑賞者の心を強く惹きつけることと思います。

加藤が扱う素材はニッケルと数種類の鉄を鍛接と鍛造により積層させたダマスカス鋼。流は南アフリカやスウェーデンから取り寄せた国産のものよりも硬く、そして黒い御影石。

春待つ或る日、上田氏と流の「ナガレバチ」を持参して、打ち合わせのために加藤のアトリエへ訪れることになります。その際、流の作品をみた加藤は、作風の随所に「鍛造から生まれる形」が宿っていることに気付きます。この形をダマスカスの板作りのベースに取り入れ、従来の曲面体の造形に落とし込んだ作品を1点、流へのオマージュとして発表いたします。この他、加藤のダマスカス鋼の作品約10点、流の石彫作品3点、ブロンズ作品1点の全15点程の展示構成となります。

人、環境、時代、素材。異なる二人の作家の織りなす金属と石の空間を、是非ご高覧ください。