「高知サマープロジェクト2024 Color lab 色の実験室」

高知県立美術館
9月14日終了
「日本画(※)」の色は、どのようにして塗られているのでしょう?

日本では古くから色の粉(顔料)とそれを画面に付ける接着剤(ニカワ)を混ぜ合わせて絵具を作ってきました。これは1000年以上も前に中国大陸、朝鮮半島を経由して日本に伝わった歴史のある技法です。

日本で長く使われてきたこの絵具は、山や海でとれる様々な自然素材を原料としています。藍銅鉱(らんどうこう)という石からとれる「青」、水晶やカキの貝殻からとれる「白」、サンゴからとれる「淡いピンク」、カイガラムシという虫からとれる「えんじ」...これらの素材から色の粉を取り出し、ニカワ(膠)という動物の皮や骨を煮出したコラーゲンを使って画面に付けることで、昔の人々は彩り豊かな絵画を描きました。驚くことに、その基本的な手法は現代にいたるまで変わらず受け継がれています。まさに自然はずっと絵具の素材の宝庫だったのです。

今回で6回目を迎える「高知サマープロジェクト」では、高知で活動する日本画家の越智明美さんをコーディネーターとして招き、高知の豊かな自然を手がかりに新しい絵具づくりの可能性を探ります。たとえば大月町の海でとれるウニのトゲ、越知町の横倉山でとれる薄桃色の大理石「土佐桜」...高知の海や山で採集できるこれらの素材を使うと、どのような色ができるのでしょう?高知の自然、そしてもっと身近な場所に隠れているいろいろな「色」を通して、私たちを取り巻く世界に目を向けてみる夏休み企画です。

※明治時代以降、「西洋画」と日本の伝統絵画を区別するために生まれた呼称。現在では顔料を膠で溶いて塗る技法を用いて描かれた絵画一般をさすことが多い。

スケジュール

開催中

2024年7月8日(月)〜2024年9月14日(土)あと9日

開館情報

時間
9:0017:00
入場料無料
展覧会URLhttps://moak.jp/event/exhibitions/color_lab.html
会場高知県立美術館
https://moak.jp/
住所〒781-8123 高知県高知市高須353-2
アクセスとさでん後免線県立美術館通駅より徒歩9分、JR土讃線高知駅南口高知駅よりタクシー10分
電話番号088-866-8000
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