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[画像: エヴェリン・タオチェン・ワン ホランダの窓とサラダ / Dutch Window and Salad 2023 oil on canvas, 100 x 80 cm]

エヴェリン・タオチェン・ワン 「An Organic Day -有機的な一日」

KAYOKOYUKI
終了しました

アーティスト

エヴェリン・タオチェン・ワン
この度KAYOKOYUKIでは、一昨年以来2度目となるエヴェリン・タオチェン・ワンの個展「An Organic Day」を開催いたします。また、同時期に東京都写真美術館で開催される「恵比寿映像祭2024 -月へ行く方法」にてライブパフォーマンスを行います。ぜひともこの機会にご高覧くださいませ。

オランダを拠点に活動する中国出身のアーティスト、エヴェリン・タオチェン・ワンは、絵画、ドローイング、書、パフォーマンス、インスタレーションなど、多様なメディアを使用し、断片的、逆説的な物語を記憶や想像力によって重層的に融合させた作品を制作してきました。中国からの移民としてオランダで活動するエヴェリンの作品は、彼女が身を置く社会的背景に深く根ざしており、ジェンダーや帰属、文化的アイデンティティといったテーマが横断的に扱われています。このような論争を招きやすいテーマに対し、エヴェリンは、男性/女性、西洋/東洋といった単純な二項対立的な手法を避け、独創的で詩的なユーモアによってアプローチし、「自己とは何か」という根源的とも言える問題と向き合い続けています。

本展「An Organic Day」は、油彩画、紙や絹本のドローイングという複数の異なる素材と手法による作品から構成されています。ここにはもちろん、西洋と東洋の絵画における美術史の根本的な差異が示されているといえます。しかし、エヴェリンはこれらを対立的に示すのではなく、異なる芸術的アイデンティティと素材を理解する可能性を体験するために拡張させています。
2点の「オランダ窓」の作品や「Wild Black Berry Picker」は、キャンバスに油絵具で描かれたいわゆる油彩画ですが、エヴェリンは、その素材感や視覚的受容を無理なく自然に紙に描かれた水墨画の佇まいへと変化させています。

エヴェリンの作品の多くには、超越的で深遠な表現と一見表面的で無関係なテキストが混在し、感情的、詩的、そして自伝的な表現が融合しています。多面的な現象としてのアイデンティティの概念と戯れ、個人的な経験を芸術や美術史についての思想と結びつけています。「自己とは何か」というテーマと向き合い、複数の表現媒体を扱いながら、それらを分け隔てることの正当性を疑い、その共存を積極的に受け入れてきました。

エヴェリンが彼女自身の記憶だけを頼りに描いた「窓」や「一日」は、私たちそれぞれの記憶にも接続し、誰もが一片の物語を共有できることを思い出させてくれるのではないでしょうか。

スケジュール

2024年1月13日(土)〜2024年2月11日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
日曜日は17:00まで
休館日
月曜日、火曜日、祝日

オープニングパーティー 2024年1月13日(土) 17:00 から 19:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttp://www.kayokoyuki.com/jp/240113.php
会場KAYOKOYUKI
http://www.kayokoyuki.com/
住所〒170-0003 東京都豊島区駒込2-14-2
アクセスJR山手線駒込駅東口より徒歩2分、東京メトロ南北線駒込駅4番出口より徒歩2分
電話番号03-6873-6306
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