「もののふの備え」

徳川美術館
9月16日終了
・甲冑の美学
古今東西の鎧のなかでも、日本の甲冑は美しさ華やかさを重視して作られた特異な鎧です。平安時代に登場する大鎧は、戦闘に用いる武具であるにもかかわらず、王朝装束の「かさね色目」の影響を受け、色彩豊かな威糸で装飾されました。また、戦国期の甲冑は徒歩戦のために機能性を追求して構造がシンプルになる一方、戦場で目立ち、あるいは武運を祈るため、個性的で奇抜なデザインが取り込まれることもありました。これら装飾性豊かな日本の甲冑美を紹介するとともに、江戸時代以降、盛んに行われた中世武具の考証、復古にも焦点を当てます。

・馬とともに
馬は古代より人の生活と文化に深く関わり、中世からの武家社会ではとくに軍馬として重用されました。軍事権を「兵馬の権」、武芸一般を「弓馬の道」と言うように、馬を扱うことは武士の必須の嗜みであり、優れた馬は、武威・武芸の象徴として武士の身分格式を示す存在となりました。こうして武家風俗と密接に結びついた馬は、その気高い姿が武士たちに愛好され、多様な美術工芸品のモチーフにも表されます。また、人馬を繋ぐ馬具は時代や用途によって変化し、近世には華やかな装飾性が取り入れられて発展しました。
本展では、馬と人がともに生きた歴史について、武家社会と馬の関わりを中心に紐解いていきます。

スケジュール

開催中

2024年7月27日(土)〜2024年9月16日(月)あと11日

開館情報

時間
10:0017:00
休館日
月曜日
8月12日は開館
入場料一般 1600円、大学生・高校生 800円、中学生・小学生 500円
会場徳川美術館
https://www.tokugawa-art-museum.jp/
住所〒461-0023 愛知県名古屋市東区徳川町1017
アクセスJR中央本線・名鉄瀬戸線・名鉄名城線大曽根駅南口より徒歩10分
電話番号052-935-6262
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