[画像: Delphine Diallo, Daughter of the sun,2023 Copyright and courtesy: Delphine Diallo]

デルフィーヌ・ディアロ 「The Warrior Journey」

space Un
10月27日終了

アーティスト

デルフィーヌ・ディアロ
フランスとセネガルのクリエイティブな家系に生まれたデルフィーヌ・ディアロは、音楽、グラフィックデザイン、アートディレクターとして芸術活動をスタートしました。しかし、北米の写真家ピーター・ビアード(1938-2020)との運命的な出会いにより写真家としての道を歩むことを決意します。写真における歴史的な視線が女性の身体に向けられていることを見てきたディアロは、性差別的で人種差別的な歴史的遺産である既存の枠組みを解体し、新たに構築し直す立役者となることを自身の使命としました。2014年以来、ディアロは、自身と彼女の作品の主人公やヒロインとなる女性たちが力を持つことができる視覚言語を創り出して来ました。作品に登場する女性が何者であり、また何者であるべきかという作家のビジョンと使命が、ボディペイントやジュエリーなどの様々な衣装を通じて具現化されます。他者を表現することに付随する責任の自覚から、ディアロは倫理性を実践の中心に据え、被写体との長期的な関係とコラボレーションを創造していきます。
長年にわたり、ディアロは神話を想起し黒人女性に正当な地位を与える霊的なシンボルを用いた写真表現を発展させてきました。作中では、新たな伝説を創造することで被写体を昇華させることを目指しています。これは、ディアロのポートレートという歴史的ジャンルへの挑戦であり、彼女なりの再定義であると言えます。慎重に構築されたイメージの背後には、ディアロが実践する武術と身体との関係、非西洋文学、そして霊性と科学に関する綿密なリサーチによるインスピレーションがあります。主にデジタルとアナログ写真を用いる傍ら、ディアロはAIやドローイング、ファウンド・イメージなどのツールの拡張を通じたイメージの制作方法を模索してきました。最近では、コラージュとモンタージュの世界に飛び込み、物語を伝え、共有する方法を広げています。ディアロは作品を通して、黒人女性を称え、「見つめ返す」という独自の方法を生み出してきました。ただ想定することに留まらず、彼女は包括的で国境を越えた描写を目指し、未来の母系社会を夢見ています。デルフィーヌ・ディアロは、挑発的な視覚的表現を提案し、視聴者の想像力を刺激する革新的なイメージを作り出しています。

2024年、ディアロはさらなる身体、心、精神へのリサーチを求め、対馬の十六代にわたる武士の末裔であるマスター・ゼン・タカイとの修行の旅に乗り出しました。6月には、奈良県吉野市のスペースアン・レジデンシープログラムに参加し、対馬で撮影した素材を使ってコラージュ作品を完成させ、自らの旅を振り返りました。

スケジュール

開催中

2024年7月27日(土)〜2024年10月27日(日)あと52日

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、火曜日
8月13日〜30日は休廊

オープニングパーティー 2024年6月27日(木) 17:30 から 19:00 まで

アーティスト・トークは17:00〜17:30

入場料無料
会場space Un
https://www.spaceun.tokyo/
住所〒107-0062 東京都港区南青山2-4-9 KLO南青山ビル1F
アクセス東京メトロ銀座線・半蔵門線・都営大江戸線青山一丁目駅5番出口より徒歩5分、東京メトロ千代田線乃木坂駅5番出口より徒歩10分
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