「中国陶磁 ~よみがえる山本コレクション ―磁器編-」

多治見市美濃焼ミュージアム
9月1日終了
令和5年度に続き、平成 12 年(2000年)に山本正之氏から寄贈いただいた中国陶磁を、約20年ぶりに展示します。417点におよぶ作品の中から厳選し、昨年は「陶器編」として、新石器時代の彩陶や漢代の緑釉陶器、唐代の三彩や墳墓の副葬品を中心に紹介しました。今回の「磁器編」では、宋代から中華民国時代にかけて、世界に多大な影響を与えてきた景徳鎮窯の作品の中から、古くから日本人に好まれた古染付をはじめとし、会期の前半では宋・元代の青磁、白磁、黒釉やその産地の窯を、後半では明・清代の鮮やかな色釉や五彩等の作品を紹介します。

会期全体を通して紹介する景徳鎮の古染付は、茶の湯の流行とともに、日本の茶人が型見本などを送って注文したと考えられているもので、山本コレクションのみどころの一つです。古染付は、やや厚手に作られて変化に富み、志野や織部の器を思わせるものもあり、美濃桃山陶の風合いを感じさせます。前期で紹介する作品には、宋・元代を中心に、黒釉が目を引く天目茶碗を生産した建窯、庶民の器として今日まで親しまれてきた磁州窯、オリーブグリーンの深い釉調が特徴の耀州窯の他、鈞窯、龍泉窯等の各窯の特徴とともに時代を彩ったやきものを展示します。後期には、明・清代に作られた五彩、素三彩、紛彩などの色鮮やかな作品を紹介し、絵画的な精緻さを極めた華やかな色絵磁器をご覧いただきます。

茶の湯の流行を背景に、中国陶磁と美濃焼は互いに影響し合い、現代へとつながっていきます。陶器編に続く磁器編でも、中国陶磁の中に美濃焼との関係を見出しながら、中国にとどまらない世界の歴史とやきものの変遷をお楽しみください。

前期(4/27土~6/30日):宋・元時代の青磁中心に各地のやきもの  
後期(7/3水~9/1日):明・清時代の発展

スケジュール

開催中

2024年4月27日(土)〜2024年9月1日(日)あと23日

開館情報

時間
9:0017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
入場料一般 320円、大学生 210円、高校生以下・障害者手帳提示と付き添い1名 無料
会場多治見市美濃焼ミュージアム
https://www.tajimi-bunka.or.jp/minoyaki_museum/
住所〒507-0801 岐阜県多治見市東町1-9-27
アクセスJR中央本線・太多線多治見駅南口より東鉄バス「東町」下車徒歩8分
電話番号0572-23-1191
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