「禅宗の美」

大和文華館
明日から
中国で成立し、日本で発展した禅宗は、座禅や禅問答を通じて、言葉による論理的な説明ではなく「以心伝心」の言葉のように心を通じて教えを伝えることを目指しました。このような禅宗の教えは芸術制作にも大きな影響を与え、禅僧が自身の到達した心の境涯を墨蹟や絵画を通して表現することで独自の美術を生み出してきました。

当館所蔵の重要文化財 虎関師錬筆「墨蹟 法語」には、中洞禅人に与えた「心の外に法はなく、法の外に心はなし。心身一如、故に禅と云ふ。」の教えが説かれ、気迫にあふれる書風は虎関師錬の禅の心が反映されているかのようです。本作品は令和4~5年度に保存修理を実施し、このたび修理完成の初めて公開となります。また同作品の対となる諸戸財団所蔵「虎関師錬墨蹟 坐禅語」の出陳が実現し、両幅が揃う初めての機会となります。

本展は、虎関師錬筆「墨蹟 法語」とともに、当館が所蔵する墨蹟・頂相・道釋人物画や、禅僧にまつわる水墨画のほか、特別出陳品を一堂に展示します。本展を通して、禅宗の歴史や精神に触れていただき、中世に花開いた禅宗文化の多様な美術品の魅力を感じていただける機会となれば幸いです。

スケジュール

2024年9月6日(金)〜2024年10月14日(月)

開館情報

時間
10:0017:00
休館日
月曜日
9月16日・23日、10月14日は開館
9月17日、24日は休館
入場料一般 630円、大学生・高校生 420円、中学生以下 無料
展覧会URLhttps://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/exhibition/zenshunobi.html
会場大和文華館
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/
住所〒631-0034 奈良県奈良市学園南1-11-6
アクセス近鉄線学園前駅南口より徒歩7分
電話番号0742-45-0544
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