「2025年 多摩美術大学大学院 日本画研究領域二年生展『半斤八両』」

佐藤美術館
4月18日開始
一斤は十六両、半斤は八両です。「半斤八両」という言葉はもともと「差がない」という意味を持ちます。ここでは、この中国の成語を用いて、多摩美術大学大学院日本画研究領域、修士課程一年生の終わりと二年生への始まりを象徴し、その中間点を示しています。つまり、12 名はまだ成長の途中にいるということです。

今回、展示される作品は、修士課程一年生から今に至る変化の過程をあらわしています。修士課程で学んだ技術と知識が作品に反映されていますが、各々の完成形とは言えません。むしろ、「半斤八両」という言葉が示すように、まだ多くの成長の余地が残されています。作品が成熟しつつある一方で、未完成であることが魅力となり、それぞれの個性を引き立てています。そこには挑戦と期待も込められています。我々は日々、自分の芸術表現を模索し、試行錯誤を重ねています。その中で見つけた技法や表現が作品に反映されたこの展覧会は、これまでの自身の作品を見つめ、自分を磨く重要な契機になります。

芸術家は人生に呼応し創作をするものだと考えます。創作は、一朝一夕にできるものではなく、磨かれていくものです。それぞれの創作は二日酔いの朝に閃いたアイデアがきっかけであったり、ある愛情の中のトラブルがきっかけであったり、また時にはだれかのインスピレーションの源になることもあるでしょう。このように、芸術家の個人的な経験が増幅され、つながり生まれた作品であるからこそ見る人の心に響くのかもしれません。
この展覧会は、我々の「現在地」を示すと同時に、未来への可能性を感じさせる場でもあります。「半斤八両」を中間報告とし、一年後の作品が「一斤十六両」となることを目指します。

スケジュール

2025年4月18日(金)〜2025年5月2日(金)

開館情報

時間
10:0017:00
休館日
月曜日
入場料無料
会場佐藤美術館
http://sato-museum.la.coocan.jp/
住所〒160-0015 東京都新宿区大京町31-10
アクセスJR総武線千駄ヶ谷駅より徒歩5分、都営大江戸線国立競技場駅A3出口より徒歩5分
電話番号03-3358-6021
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