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Kevin Jones 「Absurd Thinking」

アート・ラボ・トーキョー/アサクサ
終了しました

アーティスト

Kevin Jones
今回発表されるケヴィン H. ジョーンズの新作は、ポピュラーカルチャー、デジタル処理された情報から幼少期のアイコニックな記憶などで構成されているが、この最新の個展、 Absurd Thinking(没入の思考)ではジョーンズは 振り子のように意味とナンセンスの間を概念的に往復する視覚的、物質的層から構成されたデジタルプリントを創作した。 

彼のこれまで築き上げてきた人は如何にして、自然界への理解、地図や図形ダイヤグラムを構築して来たかについての探求はこの一連の新作でも継続されているが、今回、 印刷の際使われるグラフィックキャリブレーション(検量線図)や、コンピュータのOSのフローティングメニューを提示することで、彼のプロセスを露出させていることはこれまでにない展開であろう。

こうしたジョーンズのデジタル印刷やビデオを使った演出的組み合わせは、人がせわしなくテレビのチャンネルを変えたりすることやラジオ局の間の周波数の雑音を思い起こさせ、イメージは融合し、つかの間の意味を作り出す。例えば、作品Mixed Metaphor(混合されたメタファー)ではフランケンシュタインがOSのポップアップウインドウの中に据えられ、カラーと白黒のスケールのグラデーションに取り囲まれているが、このポートレートには穴が穿たれ、下層部の星座表が見えている。フランケンシュタインの左側には画素化された鳥がとまっている。抽象化されたように見えるアイデアの構成の中で、人はこの鳥とこの怪物との関係について戸惑いあれこれと考えるであろう。

作品、Guided by Numbers(数字による案内)では大判の絵によるもう一つの探求シリーズが提示されるが、それは番号分割された道化の絵、映画「オズの魔法使い」に登場した空飛ぶ猿のイメージと、上記のMixed Metaphorで登場した同じ鳥で構成されている。他の4つの紙ベースの作品とビデオ展示と同様に、この作品でもメアリー・シェリーのゴシック小説「フランケンシュタイン」からの引用が反映されていることが鑑賞者に示唆される。

「私の目からしばしば光を遮る小さな羽根を持った動物がその喉を伝え私の耳に届ける楽しげな音の挨拶に気付いた時、私はとても嬉しくなった。その時同時に、私は熱心な観察者になり、私を取り囲むものの形と、私に覆かぶさりながら輝く屋根の境を知覚したのだ。時には、私もこの楽しげな鳥の歌声を真似しようとしたが、それはとても出来ることではなかった。時には、この喜びの感覚を自分流に、表現しようと試みたが、私の発する音はあまりに不器用で、見当はずれなので却って私を怯えさせたので沈黙するしかなかった。」

ここでフランケンシュタインは彼自身語り始める。道に迷い、不安に苛まされても、目醒めたこの新しい世界で彼を取り巻くものと、自然の素晴らしさの虜になる。月の光が暗い森の中で彼を導いている間、鳥の歌声は彼を慰めるのだ。この展覧会では、自然界と我々を取り巻くものについての意味を見出そうと奮闘するこの怪物になるのだ。

スケジュール

2022年6月28日(火)〜2022年7月9日(土)

開館情報

時間
15:0020:00
休館日
月曜日、火曜日
※展覧会によって変動しますので、HPをご確認ください。
入場料無料
展覧会URLhttps://artlab-tokyo.com/exhibition/detail.html?part=part3&id=20220618112704
会場アート・ラボ・トーキョー/アサクサ
https://artlab-tokyo.com
住所〒111-0042 東京都台東区寿4-7-12
アクセス東京メトロ銀座線田原町駅2番出口より徒歩5分、都営浅草線浅草駅A1出口より徒歩7分
電話番号03-5389-2985
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