G/P galleryでは、 David Keshavjee〈デヴィッド・ケシャヴジー〉とJulien Tavelli 〈ジュリアン・タヴェッリ〉によるスイス タイポグラファーデュオ、 Maximage Société Suisse〈マキシマージュ・ソシエテ・スイス〉の展示を開催します。Ecole Cantonale d’Art de Lausanne (ローザンヌ州立芸術学校)を卒業したふたりは、デジタル化されデザインから印刷までの過程が簡略化された現代のデザインに対し、ただ時流を逆行するのではなく、野蛮ともいえるツイストを加えた独自のモダニズムを追求しています。2009年Swiss Federal Design Awardを受賞した『Using Tool』は、コンサートのポスターのデザインのためのプロジェクトとして始まりました。彼らはまず、プログラミングで彼らがデザインした「o」と「n」のアルファベットを元に自動でフォントを生成するスクリプトを作成します。この過程で、既に彼らは不確定な要素をあえてプログラムに与え、予期せぬ結果を招きます。その後、出来上がったフォントから木版を作成し、プリント。デジタルデータとして読み込んで実用的なタイポフェイスを作り上げるのです。インヒューマンなフォームに木版のテクスチャーが加わり、独特なタイポフェイスを仕上げました(その制作の行程は、『Typeface as Program』に掲載されています。)彼らの、あまり通常では効率的とは考えられないタイポグラフィーに対するアプローチは、スクリプトやプログラムを独自に生み出し、手作業で印刷の行程自体に実験的に取り組むことで、非常に複雑で、興味深い結果にたどり着くのです。
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