「没後20年 佐藤多持展」

たましん美術館
9月28日開始

アーティスト

佐藤多持
東京・国分寺の真言宗豊山派の観音寺に生を受けた佐藤多持(1919 – 2004)。
幼少より仏教美術に親しみ、東京美術学校(現・東京藝術大学)日本画科を卒業します。過酷な戦争体験をへて1949年に訪れた尾瀬で出会った水芭蕉が、彼の人生を変えました。自然の奥に潜む宇宙をあらわす、日本画による抽象絵画へと導かれます。のちに《水芭蕉曼陀羅》と名付けられた代表的連作の制作は50年におよび、85歳で亡くなるまで絶え間なく創作を続けました。

本展は佐藤多持の画業を「戦時下の絵日誌」「水芭蕉曼陀羅が生まれるまで」「水芭蕉曼陀羅 果てしなき運動体」「奥多摩の渓流」「風物スケッチ」のテーマに分け、初期から晩年までをダイジェストでご紹介します。色紙《戦時下の絵日誌》は戦中戦後の立川・国分寺周辺の貴重な記録でもあり特筆すべきものです。水芭蕉曼陀羅における、造形の本質をとらえ、必然の位置に切り込む線は生命の始原をめざすかのように弧を描き、神秘的ですらあります。一方、鮮やかな油彩画や墨彩で風景をとらえ、自然の探求をライフワークとしました。

日本画でも洋画でもなく、“日本の絵画”として美を追い求めた佐藤多持。代表作を収集した近年の新収蔵品から、孤高の抽象表現にせまります。さらに本展にあわせ1975 – 80 年に生家の観音寺に奉納された《水芭蕉曼陀羅 36面襖絵》を3日間特別公開します。その唯一無二の芸術に出逢えるまたとない機会となるでしょう。

[関連イベント]
学芸員によるスライドトーク
本展担当学芸員(藤森梨衣)が展示の見どころと作家の生涯を解説します。
日時: 11月24日(日)14:00〜15:00
会場: 多摩信用金庫本店3 階 たましん事業支援センター(Winセンター)
参加費: 無料/ 要予約(定員30名)
美術館受付もしくはお電話(042-526-7788)にてお申込みください。
※詳細は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2024年9月28日(土)〜2024年12月22日(日)

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
入場料一般 500円、大学生・高校生 300円、中学生以下 無料
展覧会URLhttps://www.tamashinmuseum.org/post/satotamotsu2024
会場たましん美術館
https://www.tamashinmuseum.org/
住所〒190-8681 東京都立川市緑町3-4 多摩信用金庫本店1F
アクセス多摩都市モノレール線立川北駅北口より徒歩2分、JR中央線・青梅線・南武線立川駅北口より徒歩7分
電話番号042-526-7788
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