2021年3月から約3年にわたる大規模改修工事が行われている横浜美術館。休館中に国井美果、乾久美子、菊地敦己とともに、新しい美術館の姿をどうつくるか、時間をかけて考えて続けてきた。同館は3月15日「第8回横浜トリエンナーレ」の開幕とともに、リニューアルオープンが決定。全館始動は、2025年2月。1年かけて新しい横浜美術館へと変化していく。
2024年11月には、誰もが思い思いに過ごせることを目指した無料の「じゆうエリア」が一部オープン。美術館の建物から抽出したさまざまな色やかたちの家具を一部に設置し、2025年にかけあらゆる人を歓迎する美術館の新時代を象徴する場所になる。
同時に、ギャラリー 8・9、市民のアトリエ、子どものアトリエ、美術図書室、レクチャーホール、ミュージアムショップ、カフェもオープンし、イベント等も開催される予定だ。
2025年1月には、美術館の全サインおよび家具設置が完了予定。今回、開館から30年以上のあいだにつくられた様々な案内表示を、誰もが理解しやすいものに一新。1989年開館当時にデザインされたシンボルマークとロゴタイプから、活動再開を記念する特別なリニューアルロゴも作成された。
全館始動の2025年2月には「おかえり、ヨコハマ」展等の開催が決定し、横浜美術館を象徴する大空間「グランドギャラリー」を含む、全「じゆうエリア」もオープンする。横浜美術館の変化を楽しみにしたい。