2025年3月30日、鳥取県倉吉市に「鳥取県立美術館」が開館する。日本最少の人口の県であり、これまで県立の美術館が存在しなかった鳥取で待望のオープンとなる同館の年間スケジュールを紹介する。
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江戸絵画から現代美術、国内外の様々な作家100名以上によって制作された約180点の作品を「リアル」をキーワードとして読み解いていく。出品作家は朝倉文夫、石内都、伊藤若冲、アンディ・ウォーホル、岡上淑子、ソフィ・カル、河原温、岸田劉生、草間彌生、イヴ・クライン、古賀春江、小早川秋聲、塩田千春、志賀理恵子、下道基行、リクリット・ティラヴァニ、ウォルフガン・ティルマンス、マルセル・デュシャン、舟越桂、森村泰昌、やなぎみわら。
現代の日本人に妖怪文化を根付かせたマンガ家、水木しげるが、どのように妖怪と向き合い描いてきたのか、具体的手法に注目した展覧会。水木所蔵の妖怪関係資料を初公開するとともに、百鬼夜行の名にふさわしく、妖怪画 100 点以上を一挙に公開する。
花や鳥、動物、昆虫、魚など、様々な動植物が登場する日本の絵画・工芸作品。時に可愛く、時に華麗で、時に勇壮な、江戸時代の多彩な「花鳥画」作品を中心に、人々がいきものたちに見出した「美」の諸相を紹介する。令和5年度に同館が収集した若冲円熟期の墨画の傑作《花鳥魚図押絵貼屏風》も、収集後初めて公開される。
分断が深刻化する時代に、異なる領域や様々な文化を結びつけ、未知の世界と接続し、新たなつながりを作り出すことで美術表現を更新する新進気鋭のアーティストたちを招聘。作品を通じて未来の社会の姿、その有り様を展望することを試みる。参加作家はmamoru、刷音(Sure-in)、マリアンナ・クリストフィデスのほか数組を予定。