公開日:2023年2月3日

深瀬昌久、田沼武能、ホンマタカシ、恵比寿映像祭。2023年度の東京都写真美術館は必見展覧会はこれ!

定番の「恵比寿映像祭」「日本の新進作家」シリーズも開催

ホンマタカシ 〈THE NARCISSISTIC CITY〉より 2013  ©Takashi Homma Courtesy of TARO NASU

多数の企画展・コレクション展を同時開催する東京都写真美術館

全国の美術館で、2023年度の展覧会予定が続々発表されている。今回紹介するのは東京都写真美術館

「深瀬昌久 1961-1991レトロスペクティブ」(3月3日~6月4日)は、日本写真の黄金時代である1960~70年代に荒木経惟や森山大道らと時代を同じくして、新しい表現を切り開いた深瀬昌久の活動を紹介する。

「田沼武能 人間讃歌(仮)」(6月2日~7月30日)では、『芸術新潮』の嘱託写真家として芸術家や文化人を撮影し、のちにタイム・ライフ社の契約写真家となるなど、フォトジャーナリズムの世界で華々しい活躍を展開した田沼武能のヒューマニスティックな視点を振り返る。

「本橋成一とロベール・ドアノー(仮)」(6月16日~9月24日)は、日仏を代表する写真家の二人展シリーズ第3弾。本橋成一ロベール・ドアノーの軌跡を辿りながら、時代や地域を超えても共鳴し合う二人の作品を展覧する。

映像表現を広く扱う美術館らしい企画として「映像展 風景以降(仮)」(8月11日~11月5日)では、日本での風景論の起点となった1970年代前後の写真及び映像作品、関連する資料から、現代作家の作品まで広く歴史的に振り返りながら、今日にいたるまでの風景とその表現の変容を紹介する。

「ホンマタカシ(仮)」(10月6日~2024年1月21日)は、「写真とは何か?」を批評的なアプローチから問う作家による、美術館では約10年ぶりとなる個展。近作を中心に紹介しながら、1階ホールで映像作品の上映も行うという。

このほかにも、毎年の恒例企画である「日本の新進作家 vol.20 見るまえに跳べ(仮)」(10月27日~2024年1月21日)「恵比寿映像祭2024(仮)」(2024年2月2日~2月18日。3階展示室のみ3月24日まで)も開催。3月からはヒトの記憶のシステムに視点を向けながら、パーソナルな記憶と時代に刻まれたパブリックなイメージの両面から考察する「イメージと記憶(仮)」(3月1日~6月9日)も開催される。

豊かなコレクションの活用を得意とする東京都写真美術館。2023年も楽しみだ。

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