渋谷のDIESEL ART GALLERYで、トム・オブ・フィンランド財団による「FORTY YEARS OF PRIDE」展が開催される。会期は7月12日~8月14日まで。
本展覧会は、ゲイ・アートのパイオニアであるトム・オブ・フィンランド財団の設立40周年を祝し、トム・オブ・フィンランドの象徴的な作品と、彼が人生最後の10年間を過ごしたロサンゼルスの住居を体験できるドキュメンタリーVR作品「TOM House the VR Experience」を日本で初披露する。
ゲイカルチャーとアートシーンに革命をもたらし、エロティックな作品で世界的に知られるトム・オブ・フィンランド。彼が描いた筋肉質で自由奔放な男性像は、社会的な偏見に果敢に立ち向かい、多くの人々に勇気と自己表現の重要性を教えてきた。コミュニティの自信と誇りを高め、世界中のLGBTQ+ムーブメントに大きな影響を与えた彼のアートは、フレディ・マーキュリー、アンディ・ウォーホル、ジャン=ポール・ゴルチエ、トム・フォード、ヘルムート・ラング、ロバート・メイプルソープ、ブルース・ウェーバーなど、多くのアーティストにもその影響が及んでいる。
トム・オブ・フィンランド財団は1984年にダーク・デイナーとトム・オブ・フィンランドによって設立されたNPO法人。彼の膨大な作品目録を保存するために設立されたが、性行為や性的反応を引き起こす芸術に対する差別が横行したため、エロティック・アートを安全に保管するための避難場所を作ることに尽力してきた。今日、トム・オブ・フィンランド財団はエロティック・アートの文化的な価値を伝え、性に対してより健康的で寛容な理解を促進するための啓蒙活動を続けている。
本展はディーゼルがサポートする「The 2024 Diesel x Tom of Finland Foundation Pride」プログラムの一環として開催。ベルリンのハレ・アム・ベルクハインでの「トム・オブ・フィンランド・アート&カルチャー・フェスティバル」から始まり、ニューヨークの「ファイヤーアイランド」での展示とパフォーマンス、ヘルシンキのプライドイベントに続いて「FORTY YEARS OF PRIDE」展が開催される。
ディーゼルはこの取り組みを通じて、トム・オブ・フィンランド財団がアーティストコミュニティに自由と愛の開かれた空間を提供し、社会的・文化的に多大な影響を与えてきたことを感謝し、称賛する。会場では作品の展示・販売のほか、アーティストの関連グッズ、ディーゼルとトム・オブ・フィンランド財団の3度目のコラボレーションによる、表現の自由やセクシュアリティ、個人主義というメッセージを増幅させた「プライド2024コレクション」も販売される。
Tom of Finland「FORTY YEARS OF PRIDE」
アーティスト:Tom of Finland and friends
会期:7月12日~8月14日
会場:DIESEL ART GALLERY
開館時間:11:30~20:00
入場料:無料
協力:Donkey Hotel Ltd./Peachy Kings/株式会社ビーライズ/株式会社 堀内カラー/AKIHIRO NAKAMURA FRAME OF MIND
後援:フィンランド大使館
ウェブサイト:https://www.diesel.co.jp/ja/art-gallery/tom_of_finland_foundation
※本展覧会では性的表現を含む作品が展示されております。VR作品につきましては、ギャラリースタッフによるIDチェックを実施し、18歳未満の方の鑑賞をお断りしております。