国内外から厳選されたギャラリーが一堂に会する世界水準のアートフェア「Tokyo Gendai(東京現代)」が、7月5日~7日まで横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)で開催される。第2回の今回は、世界20ヶ国から集結する72のギャラリーの作品展示に加えて、充実したプログラムで国内外の優れたアート作品を新たな視点で探求する機会を提供する。今回のリリースでは、プログラムの詳細が発表された。
昨年好評であった社会課題に焦点を当てる「Tsubomi ’Flower Bud’」は、今年は表現と多様性を巡る考え方に挑むアートプロジェクトを展開する国際的コレクティブSPECTRUMが「ALL THINGS ARE DELICATELY INTERCONNECTED(すべては繊細なつながりを持っている) 」と題した特設展覧会を開催。同団体共同設立者の天田万里奈(インディペンデントアートキュレーター)と、イ・スジョン(韓国国立現代美術館キュレーター)が共同キュレーションを行う。
出展作家は、絵画、彫刻、映像、パフォーマンスの境界を自由に往来し新しい知覚体験を模索する田島美加(TARO NASU/東京)、自然現象を通して東洋と西洋の文化の共存を表現するミヤ・アンドウ(Sundaram Tagore Gallery/ニューヨーク)、電光掲示板、石彫、絵画、看板、印刷物といったメディアを用いて公共空間にテキストを展開するジェニー・ホルツァー(SCAI THE BATHHOUSE/東京)、パフォーマンス、写真、映像、インスタレーション等で表現する、タイ出身のビジュアルアーティストサリーナー・サッタポン (SAC Gallery/バンコク)の4名。国籍や世代、文化的アイデンティティが異なる女性アーティスト4名にスポットライトを当て、分断化する世界状況のもと、異なる物事に繋がりを見出す事で生まれる創造性や可能性を提示する。
「SPECTRUMの目的は、あらゆる個性を称え、これまで実力に見合った評価を得られなかったアーティストをサポートすることにあります。有力なイデオロギーの周縁に位置づけられ、社会的に可視化されてこなかった彼らの感性や視点は、まだみた事のない斬新なアイデアやアプローチを生み出す原動力につながります。Tokyo Gendaiの多彩なプログラムの一環として、他者との違いに向き合い表現し、実際に並外れたクリエイティビティを発揮してきたアーティストたちのユニークな視点を提供できることをうれしく思います」(プレスリリース、天田万里奈コメントより)
さらに、今年の新たな取り組みとして、出展アーティストによる子供向け無料ワークショップ「IntoArt」を初開催。世界レベルの作家から直接アートを学び、会場で講師となったアーティストたちの作品を見て回ることができる。子供の運動教室や就労支援事業、教育現場へ参画する株式会社Gotoschoolが主催するこのワークショップは、彫刻家の名和晃平とキュレーターの丹原健翔が監督を務め、出展アーティストがナビゲーターとなる。
現代アートの新たなテーマにスポットを当てる「Sato ‘Meadow’」では、「小山登美夫ギャラリー(東京)」「GALLERY SIDE 2(東京)」「KOTARO NUKAGA(東京)」「MtK Contemporary Art(京都)」が出展し、大規模なインスタレーションを展開。日本を代表する複数の財団による特別展「Ne ‘Root’」では、「小田原文化財団」「福武財団」「吉井財団」「大林財団」「日本現代美術商協会(CADAN)」が出展し、それぞれの活動を紹介する。
そのほか、現代アートを巡る対話を中心としたトークプログラム、アートトリップ、サテライトイベントなど、多様なプログラムが開催される。前売り券は7月4日まで販売中。詳細はウェブサイトをチェックしてほしい。
第2回 Tokyo Gendai
日時:7月5日~7日(招待客向けプレビュー、ヴェルニサージュは7月4日)
開催場所:横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)ホールC/D
チケット:
・前売券 大人 3500円、学生・障害のある方 2100円
・当日券 大人 4500円、学生・障害のある方 2700円
・ヴェルニサージュ 早割券 6000円、前売券 7000円、当日券 8000円
※小学生以下無料
主催:The Art Assembly
ウェブサイト:https://tokyogendai.com/ja/