公開日:2024年10月10日

「TOKYO ART BOOK FAIR 2024」が東京都現代美術館で11月28日から開催。国内外のアートブックやZINEが一挙集結

約300組の出版社、ギャラリー、アーティストが一堂に会する。今年の「ゲストカントリー」はドイツ。坂本龍一の図書企画「坂本図書分室」も。

「TOKYO ART BOOK FAIR 2024」メインヴィジュアル

「TOKYO ART BOOK FAIR 2024」が、東京都現代美術館にて、11月28日〜12月1日の4日間にわたって開催される。

14回目の開催を迎える「TOKYO ART BOOK FAIR」は、アートブックやZINEの魅力を伝えるイベント。今回は国内外から約300組の出版社、ギャラリー、アーティストらが一堂に会する。

「ゲストカントリー」企画はドイツの出版文化を紹介

毎回ひとつの国や地域に焦点を当て、出版文化を紹介する「ゲストカントリー」では、ドイツを特集。

ベルリンを拠点に活動するアーティスト、ステファン・マルクスがこれまでに手がけた約90冊のアーティストブックを展示する「Die Hefte」、世界最大規模のアートブックフェア「MISS READ: The Berlin Art Book Fair & Festival」のポスターや、同フェアが出版界を牽引する人物たちにインタビューした映像、書籍の展示などを行う「MISS READ, posters & from 2009-2024」、老舗出版社Verlag der Buchhandlung Walther und Franz Königの貴重なアーカイヴから100冊以上の書籍を時系列で展示する「Verlag der Buchhandlung Walther und Franz König Archive」、「世界一美しい本を作る」と言われるSteidlによる約1100タイトルのヴィジュアルブックをすべて集めたサイトスペシフィックな展示「Steidl Book Culture」といった企画が予定されている。

ステファン・マルクス「Die Hefte」ヴィジュアル Photo: Taku Matsuda

あわせて、マルクスや、「MISS READ」を主宰するミハリス・ピヒラー、キュレーターの中島点子書店do you read me?!、クリエイティブエージェンシーStudio YukikoがセレクトしたアートブックやZINEが並ぶ選書コーナーも登場する。

坂本龍一の図書企画「坂本図書分室」

また、東京都現代美術館で12月21日から開催される展覧会「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」に先駆け、「坂本図書分室」による図書にまつわる展示も開催。坂本が晩年に愛した私物書籍の一部や、実際に使用していた家具などの読書空間が再現されるほか、坂本が2017年から準備を進めていた図書構想「坂本図書」で所蔵している古書やオリジナルグッズの販売が行われる。

「坂本図書分室」ヴィジュアル

さらに、スイス・チューリッヒに拠点を置く「Nieves」によるZINEシリーズが400冊目を迎えたことを記念する展覧会も実施。

「Nieves Zine Series #001-400(仮)」ビジュアル

このほか、New Balance、花椿、BEAMS CULTUART、THREEによるスペシャルブースや、トークショー、ワークショップ、サイン会、ライブパフォーマンス、地域連動企画など多様なプログラムが展開される。出展者一覧はこちらから確認できる。

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