戸田建設株式会社が中央区京橋一丁目で建設を進める大規模オフィスビルが「TODA BUILDING」として、2024年秋にオープンすることが決定した。東京駅八重洲口からほど近い立地に、地下3階地上28階建てとなる同ビル内には、ギャラリーやミュージアムが入居する芸術文化エリアがオープンする(1階から6階部分)。
3階のギャラリーコンプレックスには、タカ・イシイギャラリー、小山登美夫ギャラリー、KOSAKU KANECHIKA、Yutaka Kikutake Galleryの4ギャラリーがオープン。国内外の最先端のアートをオフィス間近で鑑賞できる空間となる。
また6階のミュージアムでは、「現代の表現者」をキーワードに掲げ、マンガ、アニメ、音楽、ゲーム、キャラクターといった多彩なジャンル、斬新なコンテンツを専門的に扱う構想。運営を株式会社ソニー・クリエイティブプロダクツが務め、新聞社やテレビ局、出版社などと協力し合い、世界に向けて発信するクリエイティブセンターとなることを目指す。
これらに加え、エントランスロビー、屋外広場、2・3階の回廊などには気鋭のアーティストたちの作品を設置。持田敦子、毛利悠子、野田幸江、小野澤峻の作品が、飯田志保子のキュレーションのもと「螺旋の可能性―無限のチャンスへ」というテーマで公開される。 4名の作品は同プロジェクトの第一弾に位置付けられ、更新性のあるパブリックアート・プログラムとしてこれ以降も様々なアーティストたちの作品が登場する予定だ。
TODA BUILDINGを運営する戸田建設は「ART POWER KYOBASHI」をコンセプトに掲げ、京橋に息づく文化資産がアーティストらとともに更新され、成長を続け、京橋の魅力が向上する「アートの力によるまちのエコシステム」を目指すという。新たな東京のアートスポットの誕生を楽しみに待ちたい。