ドイツを代表する振付家・舞踊家ピナ・バウシュの代表作『春の祭典』を、アフリカ各国から集まった38人のダンサーたちがセネガルの浜辺で踊った映像が無料公開中だ。
映像は公式サイトで閲覧できる→こちら
『春の祭典』をもとにした『Dancing at Dusk - A moment with Pina Bausch's The Rite of Spring』は、2020年3月にヴッパタール舞踊団のメンバーであるMalou Airaudoとセネガルの振付家であるGermaine Acognyによる新作『common ground[s]』との二本立てとして、ダカールで世界初演される予定だったが、前年末から拡大しはじめた新型コロナウイルスの影響を受け初演のわずか数日前に公演が中止された。
だが本作の座組が一旦解散される前に、セネガルの砂浜で最後の野外リハーサルが行われた。夕闇迫る砂浜でダンサーたちが踊る姿は、映像作家のフロリアン・ハインツェン=ツィオブと撮影クルーによって記録された。上演の途中で時折映り込む犬や砂浜を訪れた人々の姿も映像では垣間見ることができる。
その後、同作は2021年9月23日にマドリードで初演された後、コペンハーゲン、サンポルテン、ルクセンブルグ、アデレード、ロンドンでの上演を重ね、現在も国際ツアーを続けている。