茨城県水戸市に、新しいカルチャー複合施設「テツ・アートプラザ」が開館する。2019年まで三菱UFJ銀行水戸支店として営業していた旧川崎銀行水戸支店が、コミュニティスペース・美術館・カフェを併設した複合施設として生まれ変わる。
建物は、明治時代に建てられた由緒ある建造物。設置者はアパレル・チェーンの株式会社アダストリア代表取締役会長・福田三千男。
「テツ・アートプラザ」の運営方針は「まちにいきる」「歴史を感じる」「生活を楽しむ」の3つ。美術館では、地元のコレクター吉田光男より寄贈されたシルクロードの仏教美術や陶磁器のコレクション、近代の日本画・洋画の名品を展示する予定で、目玉作品となる横山大観の《放鶴》 も公開される。
建設予定地は、コンサートホール、劇場、現代美術ギャラリーで構成される水戸芸術館の近隣でもある。建設工事は昨年秋に着工し、来年3月には建物が竣工する予定。秋の開館を目指している。