東京都庭園美術館の館長に建築家の妹島和世が就任することが発表された。就任は今年7月1日から。
1956年生まれの妹島は、87年に妹島和世建築設計事務所を設立。95年には西沢立衛と共同で「SANAA」を設立し、2000年代以降はヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞、プリツカー賞を受賞、第12回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展ディレクターを務めるなど、国際的な活躍を続けている。現在は横浜国立大学名誉教授を務めている。
森美術館の片岡真実、国立新美術館の逢坂恵理子、横浜美術館の蔵屋美香、金沢21世紀美術館の長谷川祐子のほか、アーティゾン美術館副館長を笠原美智子が務めるなど、大型美術館における女性の活躍が続く。この流れが一過性に終わらず、ジェンダーバランスの公正性、社会への影響力の拡大、ライフキャリアの選択肢のさらなる拡充を期待したい。