公開日:2023年7月20日

【2023年】親子で訪れたい夏休みおすすめ展覧会・アートイベント10選

小学生・中学生も楽しめる全国の展覧会を紹介。ジブリ、エルマーのぼうけん、トムとジェリーから、演劇やメディア・アートに関する展覧会まで

左上から時計回りに、「エルマーのぼうけん」展(PLAY!)、「夏休みこども美術館2023 うつくsea!すばらsea!」(福岡市美術館)、ICC キッズ・プログラム 2023「こんにちは、もうひとりのじぶん」(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC])、「ジブリパークとジブリ展」(山口県立美術館)

猛暑が続く2023年の夏ですが、夏休みは子供達にとって大きなチャンス。アートに関する展覧会やイベントを通じて、新しいことを知ったり、挑戦することができる機会のはずです。

この記事では夏休み期間に開催される、子供も大人も楽しめる10のおすすめ展覧会、アートイベントをピックアップ。子供の自由研究のネタ探しに、小旅行や帰省時のお出かけに足を運んでみてはいかがでしょうか?本記事で紹介する以外にも、TABイベントページの「子連れで行きたい」タグもご参照ください!

*会期・内容は予告なく変更になる場合があるため、お出かけ前には公式ウェブサイトをご確認ください。

ICC キッズ・プログラム 2023「こんにちは、もうひとりのじぶん」(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]、東京)

初台にあるNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で毎年夏に開催される恒例企画、ICC キッズプログラム。今年のテーマは、「こんにちは、もうひとりのじぶん」です。出品作家はうしお鶏、大原崇嘉、菅実花、木原共、黒田大スケ、古山寧々、佐久間海土、村本剛毅。テクノロジーを通して、様々な自分と出会い直すというコンセプトのもと、写真やAR、3Dモデル、鏡、演劇などを用いたインタラクティブな作品が展示されます。

会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
会期:8月1日〜20日

「エルマーのぼうけん」展(PLAY!、東京)

立川のPLAY! MUSEUMでは、国内初となる「エルマーのぼうけん」の展覧会が開催中。「エルマーのぼうけん」はどうぶつ島にとらわれた「りゅう」の子を助けに行く、9歳の男の子エルマーの冒険物語シリーズ。日本では累計700万部を超すベストセラーとして広く愛されてきました。約130点の原画、貴重なダミー本や「りゅう」の人形などが公開されます。展示物はもちろん、動物の鳴き声や「りゅう」の飛ぶ音が聞こえる会場デザイン、ぬいぐるみ、スノードームなどのグッズも気になる本展。ニュースはこちら

会場:PLAY!
会期:7月15日~10月1日

岩井俊雄ディレクション「メディアアート・スタディーズ 2023 :眼と遊ぶ」(シビック・クリエイティブ・ベース東京(CCBT))

昨年10月に渋谷にオープンしたシビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]では、子供も楽しめるメディア・アーティスト/絵本作家の岩井俊雄のディレクションによる企画展が開催。アート作品やテクノロジーの基本である映像の仕組みや原理を体験し、つくるための「プレイグラウンド」というコンセプトで、映像の本来的な面白さや感動を「眼と遊ぶ」というキーワードから検証する。会期中には、中学生以上、小学生対象の無料ワークショップも。

会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京(CCBT)
会期:7月7日~8月20日

ブルーナ絵本展(松屋銀座)

ミッフィーの生みの親ディック・ブルーナ。その作品に迫る展覧会が、松屋銀座8階イベントスクエアにて開催されます。くまの男の子「ボリス」シリーズ、ブルーナが彼の子供の先生から着想を得たぶたの「ポピー(うたこさん)」、勇敢ないぬの「スナッフィー(くんくん)」、『しらゆきひめ』といったおとぎばなしなど、ミッフィー以外の作品にも注目。ブルーナの絵本制作に共通するデザインワークやユーモアが紐解かれます。

会場:松屋銀座
会期:8月15日~8月30日

ぱれたんサマー むら田もいっしょ!(府中市美術館、東京)

府中市美術館のキャラクター「ぱれたんとむら田」は絵の国の妖精。2021年に続き、11回目の開催となる本展は、彼らの案内のもと作品を鑑賞したり、簡単な作品制作を楽しむことができる企画。「絵の国 夏まつり」や「なぞなぞキャンプ」、「星空かんさつ会」といった夏の楽しみがつまったコーナーが用意されています。展示と制作を通じて、自由研究のヒントが得られるかも?

会場:府中市美術館
会期:7月22日〜9月3日

横浜市こどもの美術展2023(横浜市民ギャラリー)

横浜市民ギャラリーで半世紀以上続く本展は今年も開催。今年のテーマは「夏」。横浜市在住・在学の小学生までの子供を対象に作品を募集し、応募作品が無審査で展示されます。関連イベントとして、こどものためのコレクション展「いろのいろいろ」や展示室の壁を青い紙で彩るコーナー「どんどんひろがる!あおいろのカベ」なども開催されるので、合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。

会場:横浜市民ギャラリー
会期:7月21日〜7月30日

KAATキッズ・プログラム2023(神奈川芸術劇場)

開館以来、大人も子供も楽しめるキッズ・プログラムを多数企画してきたKAAT 神奈川芸術劇場。今夏は7月〜8月上旬にかけてダンス作品『さかさまの世界』(7月1日〜9日)、演劇『さいごの1つ前』(7月21日〜24日) 、音楽劇『くるみ割り人形外伝』(8月5日〜13日)の3本が上演されます。「キッズ・プログラム」とはいえ、どれも大人も楽しめること間違いなし。スマートフォンやパソコンで簡単に映像作品を見ることができるいまだからこそ、劇場に足を運んで鑑賞する、生身の人による演劇は記憶に長く残るはずです。

会場:神奈川芸術劇場
https://www.kaat.jp/news_detail/2185

「KAATキッズ・プログラム2023」フライヤー

こども+おとな+夏の美術館(群馬県立近代美術館)

群馬県立近代美術館では、募集制のワークショップ、参加自由の創作体験、ワークシートをもとにした美術館の探検イベントを開催。同館では8月27日まで、動物をモチーフとしたオーストラリアのアーティスト、ディーン・ボウエンの個展も開催中。工作や自由研究のヒントを得られること、間違いなしです。

会場:群馬県立近代美術館
会期:7月22日〜8月27日
https://mmag.pref.gunma.jp/event/event-3359

ジブリパークとジブリ展(山口県立美術館)

昨年11月、愛知県に開園し話題を呼んだジブリパーク。その制作現場を指揮した宮崎吾朗の仕事と作品を振り返る展覧会が山口県立美術館へ巡回しています。アニメに関するアイテムが配された「ジブリの大倉庫」や「ネコバスルーム」は子供たちが楽しめること間違いなし! 長野県立美術館での展示の様子を収めたフォトレポートはこちら。なお、本展は事前予約制のため、訪れる際は事前にウェブサイトのチェックを忘れずに。

会場:山口県立美術館
会期:7月15日~9月24日

夏休みこども美術館2023 うつくsea! すばらsea!(福岡市美術館)

福岡市美術館では、「夏休みこども美術館2023」が開催中。今年のテーマは「うつくsea!すばらsea!」。私たちに様々な恩恵をもたらしてくれる海。海の風景や海の生き物をモチーフにした古美術作品などが紹介されます。会期中には、小中学生向けの制作ワークショップや、子供向けギャラリーツアーも。同時期には香取慎吾の個展も開催されています。

会場:福岡市美術館
会期:6月27日〜9月10日

トムとジェリー カートゥーン・カーニバル(長崎県美術館)

1940年に短編作品として登場し、80年以上も世界中で愛され続けている『トムとジェリー』。本展では、最初期からのアニメーションが紹介されるほか、キャラクターたちと写真がとれるスポット、ジェリーが大好きなチーズの世界を表現した空間などが楽しめます。ア・メリカ、おちゃっぴ、キム・ソンへ、坂啓典、ヒグチユウコ、ムラバヤシケンジらアーティストとのコラボ作品や、グッズも注目です。

会場:長崎県美術館
会期:8月11日〜9月3日

浅見悠吾

浅見悠吾

1999年、千葉県生まれ。2021〜23年、Tokyo Art Beat エディトリアルインターン。東京工業大学大学院社会・人間科学コース在籍(伊藤亜紗研究室)。フランス・パリ在住。