TABULA, MEUN 1975 キャンバスにアクリル絵具 © Archives Simon Hantaï, Adagp, Paris 2023 Photo credits © Primae / Louis Bourjac
エスパス ルイ・ヴィトン大阪で、ハンガリー出身のフランス人アーティストであるシモン・アンタイの回顧展「Folding」が、2023年9月28日から開催される。現代アートとアーティスト、そしてそれらのインスピレーションの源となった重要な20世紀の作品に特化する芸術機関、フォンダシオン ルイ・ヴィトンの所蔵コレクションから、彼が1960年代初頭から80年代にかけて制作した数々の主要作品が出揃う。
シモン・アンタイは1922年ハンガリービア生まれ。ブダペスト美術学校で学んだ後、49年にパリへ移住し、シュルレアリスムに始まりアクションペインティング、抽象表現主義と、多様な表現の影響を受けながら作品を制作した。
シモン・アンタイの代名詞と言えるのが、キャンバスを無作為に折りたたんでしわを寄せ、色を塗った後にキャンバスを開くことで絵画化する「プリアージュ(折り畳み)」の手法。68年から76年まで、「Etude(習作)」「Blanc(空白)」「Tabula(タビュラ)」といった作品シリーズにおいてプリアージュの手法を多様化させたが、80〜82年の「Tabula」の2つ目のシリーズの後、彼は「引退」を発表。絵画制作を辞めることはなかったが、十年以上におよぶ長い沈黙を経て、98年には「Laissées(落とし物)」展を開催。2001年にはデジタルプリント作品「Suaire(聖骸布)」シリーズを制作した。2008年にパリにて逝去。
今回エスパス ルイ・ヴィトン大阪のために特別に企画された本展では、パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンで行われた「シモン・アンタイ生誕100周年記念展」(2022)と「シャルロット・ペリアンの新たな世界」展(2019)でも発表された巨大な《Tabula》を展示。1960年代初頭の作品から80年代のものまで、すべてフォンダシオン ルイ・ヴィトンの所蔵コレクションより、多彩な作品シリーズが紹介される。
日本であまり紹介される機会のなかった作家の作品を間近に見られる貴重な展覧会となりそうだ。
シモン・アンタイ 回顧展「Folding」
会期:2023年9月28日〜2024年2月4日
時間:12:00〜20:00
※休館日はルイ・ヴィトン メゾン大阪御堂筋に準じます。
会場:エスパス ルイ・ヴィトン大阪
料金:入場無料
※会場内の混雑防止のため、入場をお待ちいただく場合がございます。
※事前来館予約も承ります。
https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/point-of-sale/japan/espace-louis-vuitton-osaka
(2023年9月21日より予約受付開始)
問い合わせ:
ルイ・ヴィトン クライアントサービス
TEL:0120-00-1854