「SICF26」キーヴィジュアル
若手作家の発掘・育成・支援を目的とした公募展形式のアートフェスティバル「SICF26(第26回 スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル)」が、東京・青山のスパイラルホール、スパイラルガーデンで開催される。会期は5月2日〜7日。
「SICF」は、「生活とアートの融合」を掲げるアートセンター「スパイラル」が、2000年から継続的に開催しているアートフェスティバル。ジャンルや年齢による制限はなく、公募で選出された170組の多彩なクリエイターが、EXHIBITION部門(100組)とMARKET部門(70組)の2部門で作品展示やプレゼンテーションを行う。
会期最終日には、グランプリ、準グランプリ、各審査員賞のほか、来場者の投票によって決まるオーディエンス賞、もっとも作品を売り上げたクリエイターに贈られるベストセールス賞などの各賞を優秀作品に授与する。
スパイラルホールで展示が行われるEXHIBITION部門では、審査員を金澤韻(キュレーター)、舘鼻則孝(アーティスト)、山城大督(美術家・映像作家)、山田紗子(建築家)、加藤育子(スパイラル キュレーター)が担当。
スパイラルガーデンで展開されるMARKET部門では、白本由佳(アートディレクター、グラフィックデザイナー)、鈴木啓太(PRODUCT DESIGN CENTER代表、デザイナー、クリエイティブディレクター)、氷室友里(テキスタイルデザイナー)、西村直子(スパイラル販売部 商品課課長 統括バイヤー)が審査員を務める。出展者一覧は公式サイトで確認してほしい。
なお、スパイラルガーデンでは昨年の「SICF25」の受賞者展も同時期に実施される。
5月10日〜25日には、「SICF25」EXHIBITION部門グランプリのMona Sugataによる展覧会「Tree of life -A planet of playing beings 遊ぶ生命たちの星-」と、同部門受賞者10名による展示が同時開催。2020年頃からヨーロッパの服飾文化に見られる伝統的なコテを使った布花を中心とするシリーズを展開しているSugataは、本展でスパイラルの吹き抜け空間を地球という星の縮図ととらえ、高さ7mの壮大なインスタレーションによる「生命の樹」を創出する。
また受賞者展の出展作家には、成山亜衣、村松英俊、八木温生、楊脩遠、市川大翔(electrode)、Shintaro IMATANI × NS、小島平莉、福留春菜、青木咲美、コトブキレイが名を連ねる。
5月2日〜7日には、「SICF25」MARKET部門グランプリに選出されたりなの村による展覧会「めぐる ことば、めぶく はりこ。」と、同部門受賞者による展覧会が開催。伝統技法とプロダクトデザインを組み合わせた張子作品を制作するりなの村は、「しりとり」をテーマに、言葉と張子がつながる作品の展示販売を行う。
同時開催される受賞者展の出展作家は、atelier yamani、ミヤウチモネ、AMOC PROJECT、イシクラカズマとなる。